【02】始めましょう世紀の名推理 ページ2
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「えーと……？」
「さっきだよ、片付けの時間！」
「上級生の教室に居るとは思えない緊張感の無さっスね」
意気揚々と三年生教室の中央に立つ私はさながら選挙の演説者で、出しすぎたクリームを日向になすり付けた影山からは「神経が図太くて羨ましいです」とシンプルなディスりを受けた。彼のことだから本気で言っているのだろうか？ 定かではないにしろお前にだけは言われたくない。月島といい後輩からの敬いを微塵も感じられなくて泣けてしまう。
本日体育館の設備点検のため部活は早く切り上げられている。そういう訳で時間に余裕もあり、なんとか空いていた三年生の先輩方の教室を使わせていただけるのだが、姿形すべて同じ構造だとは分かっていつつも若干居心地が悪いらしく仁花ちゃんは遠慮がちで、日向なんかは固い動きでハンドクリームを伸ばしている。椅子を円形に並べた男子バレー部。中央に佇むわたし。
「ことの発端は私が部室で爆睡していたことから始まるんですけれど〜」
「そもそもそこだよな」
「何で？」
「静かにして！」
良心かと思われていた縁下に早々と突っ込まれてしまい、曇りの無い瞳で見つめてくる西谷へ食い気味に返事をした。おだまり。いくら甲斐性なしの私だって、まさか寝ようと思って部活中に寝るほどの救いのなさはないのだから。
「……こういうのは、きちんと話し合うべきだと思う」
「ま、Aが嘘つくような奴じゃないの分かってるしちゃんと聞くべ」
彼女はどこまで清らかで居れば気が済むのか女神の如く冷静な一声をあげる潔子さん。毎日あなたの作ったお味噌汁が飲みたい。にかにかと眩しすぎるスガさんの同意もあってなんとか私の話を聞く雰囲気ができあがる。毎日あなたの作ったお味噌汁が飲みたい。
そう、きっと犯人はこの中にいる。麗らかに眠る乙女を襲うなど言語道断である。いくらお盛んな男子高校生と言えど不埒な欲求を押さえきれないなんて事態あってはならない。この歳で理性が肉欲に負けるとは何たることか。不埒不埒！
「まあ部室を漁った時に出てきた巨乳モノの成人誌については次回の議題にするとしてですね」
「何てもん見つけてくれたんだお前は」
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コムギ(プロフ) - ゆゆ川さん» ワーーーーーーーーーありがとうございます！！ 夢主の性格自分でも気に入ってるので……(照)(照)(照)更新頻度そんな高くないしそんなに長くはなりませんがもう少しお付き合いくだされば幸いです〜！ チュッチュッ！ (2020年1月6日 20時) (
レス) id: c875d84994 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ川 - 夢主ちゃんの性格と話のテンポがすごく面白くて大好きです！！夢主ちゃん顔はかわいいのに全力でふざけていく姿勢が最高だし先の展開がとても気になるので更新楽しみにしてます！(оωо) (2020年1月6日 11時) (レス) id: 2474d2ff04 (このIDを非表示/違反報告)
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