心に負った深い傷 7 ページ34
僕が丁寧にお礼と今後のお願いをして立ち上がった時、竹内先生が息を切らして飛び込んできた。
「すみません、遅くなりました！」
まだ学生じゃないかと思えるほど若い先生。
だけどホントに一生懸命で、和も『涼真先生』って凄くなついてる。
「すみません、僕の目が行き届いてなかったばっかりに、こんなことになってしまって。和くんに辛い想いをさせてしまい、本当に申し訳ありません！」
体を２つ折りにするようにして謝る先生。
「先生、顔を上げて下さい。
僕も、それからきっと和も。先生のせいだなんて思ってませんよ。
難しい子で、何かと手が掛かるとは思いますけど、これからもよろしくお願いします。
また本人と話して、その上で改めて連絡させてもらいます」
そう言って、僕は学校を後にした。
早く和と話がしたい。和の傷ついた心に寄り添いたい。そんな想いで家路を急いだ。
逸る気持ちを何とか抑えて、帰りついた僕は、
「ただいま！和は？」
リビングに入るなり、誰にともなくそう声を掛けた。
「あぁお帰り智にぃ。今、まーにぃが一緒にいてくれてる。
だから潤は退屈なんだよね？」
ゆかに言われてリビングのカウンターにある潤の指定席を見ると、イスに座ってくるくる回っている潤。
「かーくん、ずっと寝ててつまんなーい！」
って、頬を膨らませた。
「そうなの？ずっと寝てんの？」
潤の頭を撫でながら言うと、
「うん、私が学校に行く前から翔にぃに抱っこされて寝始めて、それからずっと寝てるみたい」
ゆかの言葉を聞いて隣の部屋を覗くと、雅紀が抱え込むようにして添い寝している。
「雅紀も寝てんの？」
「そうなの。私が帰って来た時は起きてたんだけど、もしかしたら今夜は和が夜泣きするかもって」
確かに…
夜泣きをするような歳ではないけど、この時間に寝ていたら、夜は寝付けなくてぐずぐず言うかもしれない。
それに付き合ってやれるよう雅紀は仮眠してくれてるんだ。
そこまで見越して動いてくれてる雅紀には感謝しかない。
ならばと、
「じゅーん！智パパとお風呂入ろっか？」
もう一人の王子を構うことにした(笑)
「パパ〜！やったぁ！」
可愛い声を上げて飛び付いてきた潤を抱き上げ、バスルームに向かう。
潤にも少しは話しておかないとびっくりするだろうし、暫くは１人で登校することになるだろうから。
風呂に浸かりながら、今日起きたことと明日以降起こるであろうことを話すことにした。
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
レス) id: ef140653c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
