もうひとつの事件 4 ページ3
翔サイド
夜、9時前。
和と潤が2階に上がる時間になって…
「潤、今日、パパと一緒に寝る？」
って、悪あがきとしか取れない発言をした俺。
だって、潤は今年になってからほとんど毎日ひとりで寝てるんだから。
しかも昨日、入学式を終えたばかりで『1年生のお兄ちゃんだから！』が口癖になってて何でもひとりでやりたがる潤に、俺は何を言ってるんだろって感じ。
案の定、
「パパさみしいの？オレが一緒に寝ないと寝んねできない？」
なんて、言われる始末。
何とかうまくごまかして、潤の追及を逃れたけど、2階に上がって行くのを見送って振り返ると、わっるい顔した雅紀と目が合った(苦笑)
「な、なんだよ！
別に逃げようとなんかしてねぇからな！」
俺、こんなだったか？ってほど、ヘタな言い訳しかできない。
「そ？逃げようとしてないんだ(笑)
なら、早くこっち来て座って？」
雅紀がソファをポンポン叩きながら言ってる。
はぁ…
心の中で盛大にため息ついたよ、まったく。
「ほら、翔！もう観念しなさいって(笑)」
智にぃまで…
今日の智にぃは悪魔にしか見えないんだけど、気のせいなのか？
そんなことを思いながら、恐る恐るいつもの場所に座った。
そこに、
「翔にぃも飲むよね？」
って、ゆかがビールを持ってきてくれて、センターテーブルに置いた。
「飲む飲む！飲むに決まってる！」
てか、飲まねぇのやってらんねぇ…
カコッて小気味いい音をさせて、プルタブを開け一気に流し込む。
早く酔えーって思いながら(笑)
でも無理だった。
こういう時の雅紀の破壊力、マジ半端ねぇ(苦笑)
ヤンヤ、ヤンヤ言われてしゃべるしか、この場から立ち去る方法はないって悟った。
「分かった、分かったからもう急かさないで！
ちゃんと話すから！
その代わり、話終わるまで質問はなしね？
頼むからそれだけは約束して」
って、言うのが、この時俺にできる最大限のことだった…
俺は、もうこんな目に合うのはごめんだからと、自分に言い聞かせ俺と彼女…
佐藤ゆうことの全てを話そうって決意した。
って、何でだよ！
何でこんなことになってんだよっ！
諦めが悪い俺は、まだそんなことを思っちまうけど…
ふぅー
深呼吸をひとつして…
話を始めた――――
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
レス) id: ef140653c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
