もうひとつの事件 2 ページ1
翔サイド
智にぃが急に思い出さなくても良いことを思い出して…
それだけでも変な汗が吹き出してるっていうのに、そんな時に限って１番来ちゃダメなヤツが入ってきた。
「翔にぃお疲れっ！」
って、一仕事終えた安堵からか、そりゃあ陽気に言ってきた雅紀(苦笑)
だけどまださっきの智にぃに冷やかされた余韻が残ってて、咄嗟に返事ができなくて黙ってると、
「ん？どしたの、翔にぃ…」
って、真剣な顔つきで俺を覗き込んできた。
いや、分かってるよ。
雅紀に悪気なんて全くなくて、ただ純粋に俺を心配してくれてるんだって…
だけど何としてもバレる訳にはいかないんだ。
だって雅紀だよ？俺に好きな人がいるなんて知ったら…
うわぁ考えるだけでもヤバいわ。確実に俺はおもちゃにされる。
それだけは避けないと…
そう思って、何とかうまくこの場を乗り切る言葉を探していた。
なのに、なのに！
「僕が佐藤さんとのこと聞いたらね、スッゴい照れちゃって…」
あぁ、終わった…
「えっ？佐藤さんって、ののかちゃんのママ？
えっ？もうナースに手ぇ出したの、翔にぃ？」
「お前！言うに事欠いて、手ぇ出すってなんだよ！
俺はマジメに付き合ってんだよ！」
照れ隠し半分、事実無根に対する怒り半分。
冷静さを失った俺は、言わなくて良いことまで言ってしまって…
「えっ？翔にぃ佐藤さんと付き合ってんの？」
うわぁ〜最悪っ！
完全に墓穴を掘った。
結局、雅紀にあることないこと言われて、『違げーわ！』『誰が、んなこと言ったんだよ！』なんて言い合いになって…
「じゃあちゃんと教えて？
翔と佐藤さんはどうなってるの？」
なんて、智にぃに言われたら…
俺に逃げ場なんてなくって。
だけど、昼間は、和や潤が起きてる時に話すのだけは勘弁してって、何故だか俺がお願いして…
夜の大人タイムまで猶予をもらったは良いけど。
何でこんな仕打ち？
俺、何かした？
って、頭の中はそればっか(苦笑)
でもさ、一方ではキチンと話をして公認の仲になっておかないと、それこそ和や潤にも関わることだから、とも思ってるんだけど。
だけどっ！
でもっ！
タイミング！
何もこんな一大イベントの日に、話さなくても良いだろ？って、俺は思ってる訳だよ。
その後も雅紀は顔を合わすたび、
「早く夜になんないかなぁ(笑)」
なんて言って、ニヤニヤ。
あのやろぉ〜
って、思うだけで言えるはずもない。
和や潤がいる前で。
今夜、俺はどうなるんだよ…
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棗(プロフ) - パスワード申請します 。 いつも、拝見させていただいてます。 (2019年2月14日 20時) (
レス) id: ef140653c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - パスワード申請します。 お願いします。 毎回楽しく読ませて頂いております。 (2019年2月14日 16時) (レス) id: 03009ea5b3 (このIDを非表示/違反報告)
rietan(プロフ) - パスワード申請します いつも楽しみに読ませてもらっています 疲れた心が癒されます (2019年2月14日 0時) (レス) id: 09ada2be90 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン(プロフ) - こんばんは。パスワード申請お願いします。いつも、楽しく拝見させて頂いています。ドキドキしたり、ほっこりした気持ちになります。これからも、楽しみにしていますので無理の無いように更新楽しみにしてます。 (2019年2月14日 0時) (レス) id: bd8fca3fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - パスワード申請 いつも拝見させていただいてます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 1d2222a8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2019年1月19日 21時
