大変なの？(和也) 6 ページ10
智サイド
定時で仕事を終え、帰宅するとゆかが日中の和の様子を話してくれた。
少し心配しながらも大人しく遊んでいる和を見て、そんなに心配しなくて良いかなって思っていた僕。
お風呂にも一緒に入りさりげなく聞いてみたけど何でもないと言う。
子どもだっていつも笑っていられる訳ではないだろうと思い、それ以上聞くのは止めた。
8時になり、和の部屋に一緒に入ると、
「和くん、独りで寝る」
ぽそりとそんな事を言い出した。
「どうした？いつもみたいに絵本読まなくていいの？」
「うん」
「そっかぁ。わかったよ、じゃ寂しくなったらいつでも智パパのお部屋に来てね？
おやすみ、和」
ベッドに入った和に首元まで布団を掛けてあげて頭を軽くぽんぽんとして部屋を出た。
『ああああああ〜ぎゃ〜〜〜〜〜！』
突然聞こえてきた悲鳴に反射的に体を起こす。
何時だろうと思いながらも確認している時間さえ惜しくて、和の部屋に飛び込んだ。
ベッドの上に正座するような体制で伸び上がったり、座ったりをせわしなく繰り返しながら叫ぶように泣き続ける和の姿があった。
空中を彷徨う手を掻き分け、慌てて抱き上げた。
「和、どうしたの？智パパ来たからもう泣かないよ？大丈夫だから」
僕の言葉に反応してはいるけど、頭を激しく振り泣き続ける。
おねしょで濡れたパジャマは冷たくなっている。激しく泣き続ける和に着替えさせる余裕なんてなくて、ただただ背中を撫で部屋を目的もなくウロウロするしかできない。
泣き声を聞きつけ、翔が部屋に入って来た。
眉をハの字に下げ心配そうに
「どうしたんだろ？お昼寝でも泣いてたらしいけど。和も夜驚症？」
「どうだろうね。わかんないや…でも言葉に反応あるから違うと思うけど」
暫くそうしていると泣き止むことはないけど、少し落ち着いてきたみたい。
「翔、着替えさせるわ。手伝って？」
掛け布団を捲り、敷布団の濡れていないところに横にならせる。
本当はホットタオルで拭いてあげたいけど、取り敢えずは着替えだけ。泣いて暴れる和を着替えさせるのは大変だったけど、翔が居てくれたので何とかなった。
「今日は僕のベッドで寝かせる。ありがとう翔、起こして悪かったね」
「ん？大丈夫、おやすみ…」
部屋に和を抱えて戻り、そのままベッドに潜り込むと、暫くは泣いていたけどそのうち眠ってしまった。
寝顔を見ながら、僕もいつの間にか眠りに落ちた。
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虹(プロフ) - 雅宗 潤美さん» はい！よろしくお願いします。楽しく読んで頂けるのが何より嬉しいんです♪ (2018年12月3日 23時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 虹さん» 虹さん！早くも返信して下さり、ありがとうございます！応援くらいしか出来ませんが、勝手に楽しく読ませて頂いています♪こちらこそ宜しくお願いします( ´∀｀) (2018年12月3日 23時) (レス) id: 55d3a0233c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 雅宗 潤美さん» 雅宗 潤美さん♪初めまして！ステップファミリーを応援して下さってありがとうございます(*^O^*)和くん潤くんの成長は書いてても凄く楽しいです。また明日も頑張ります。これからもよろしくお願いします(*｀・ω-)ノ (2018年12月3日 23時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 虹さん初めまして！またステップファミリーを読むことが出来てとても嬉しいです！成長していく子供達が大好きでこれからも応援させてください！ (2018年12月3日 23時) (レス) id: 8e5b3cdf80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月3日 13時
