トラウマ治療(雅紀) 14 ページ47
翔サイド
雅紀が部屋に戻っても誰も席を離れる事はなくて、３人で話を続けた。
「智にぃ、俺たちに出来る事もっと具体的に教えてよ？」
「そんなに変わったことなんて別にしなくて良いんだよ。雅紀が安心して生活できるようにするだけで…
ここが雅紀にとって安全基地になれば良いんだ。
『俺はここに居れば大丈夫』って思える事が一番大事なんだから。
それは分かるよね？」
「それだけ？」
「ふふっ、不満？だけどホントにそれが全てにおいての基礎だから…」
安全基地は、不安になった子供がいつでも母親のもとに行って安心できるように、いざというとき頼ることができ、守ってもらえるような居場所じゃないと意味がない。
そこを心の拠り所・支えとして癒やしと休息の場、英気が養える場にする。
良い安全基地っていうのは、雅紀の主体性を尊重し、必要とされる要求や助けに応じてあげること。
「ま、確かにここに帰れば大丈夫って思えるところがなければ、社会の中でストレスと向き合いながら上手くやって行く事は難しくなるよな。
でも安全基地って言葉で言われても、体が"安心・安全"て感じることとは別だよね？」
「そう。雅紀が感覚的に解かるまでどんな時も変わらない態度で接してあげる事が重要なんだよ。
まぁそうは言ったって僕たちだって感情があるから、全く変わらないでいる事はできないけど、そういう気持ちで付き合って行くってことだね」
「じゃ私は今まで通りで平気かなぁ。私はにぃたちの仕事の事とか全然分かんないからいつも普通の話しかしないよ？
和や潤の事だったり、今日のメニューとか、そんな話ばっかり…」
ゆかの言葉が優しく響く。
「それで良い(笑)
僕と翔はあんまり仕事の話は家でしない方が良いね。
雅紀も仕事の話を聞いたら気になるだろうし、早く復帰しなきゃって焦ることにも繋がるから」
「そうだな。その辺はあんまり気遣ってなかった。これからは気を付けるわ」
今は雅紀に仕事の事は考えて欲しくない。
俺たちの仕事は人の命に関わるし、その上、日進月歩だから忙しい中で多くの事を学んで行かなくてはいけない。
おまけに雅紀はオペもこなさないといけないから体力的にも俺たちの何倍もハード。
これから医者として最も脂の乗った時期を迎えるからこそ、今は治療に専念して欲しいんだ。
トラウマ治療はまだ始まったばかりで、これからも辛いことがたくさんあるだろうけど、必ず治るから前を向いて頑張ろうな、雅紀…
fin.
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虹(プロフ) - 雅宗 潤美さん» はい！よろしくお願いします。楽しく読んで頂けるのが何より嬉しいんです♪ (2018年12月3日 23時) (
レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 虹さん» 虹さん！早くも返信して下さり、ありがとうございます！応援くらいしか出来ませんが、勝手に楽しく読ませて頂いています♪こちらこそ宜しくお願いします( ´∀｀) (2018年12月3日 23時) (レス) id: 55d3a0233c (このIDを非表示/違反報告)
虹(プロフ) - 雅宗 潤美さん» 雅宗 潤美さん♪初めまして！ステップファミリーを応援して下さってありがとうございます(*^O^*)和くん潤くんの成長は書いてても凄く楽しいです。また明日も頑張ります。これからもよろしくお願いします(*｀・ω-)ノ (2018年12月3日 23時) (レス) id: d02e7023d3 (このIDを非表示/違反報告)
雅宗 潤美(プロフ) - 虹さん初めまして！またステップファミリーを読むことが出来てとても嬉しいです！成長していく子供達が大好きでこれからも応援させてください！ (2018年12月3日 23時) (レス) id: 8e5b3cdf80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虹
| 作成日時：2018年12月3日 13時
