6 余裕 ページ7
町から帰り、実弥さんの屋敷へ戻った。
実弥さんが泊まっていけというので、途中私の屋敷に寄って必要なものをもっていった。
実弥さんは平気な顔してそう言うけど、泊まるってかなり緊張する…。
だって、前みたいに…
「うわぁぁ」
恥ずかしくなって顔を覆う。
「今日どうしたんだよ、変なくいもん食ったかィ？」
「実弥さんのせいです。」
「ハア？」
そうこうしているうちに、実弥さんの屋敷に着いた。
ほら、入れ、と戸が開けられる。
「お邪魔します…」
戸が閉まる音がした。
実弥さんの匂いがする…当たり前か。
そんなことを思っていると、
グイッ
！！
急に抱き寄せられ、私は実弥さんの腕の中に収まった。
「さ、実弥さん？」
実弥さんの胸に顔が押し付けられ、顔が見えない。
すると、実弥さんは徐に口を開いた。
「こうやってお前に触れたくて仕方がなかった。長期任務の時もお前のことが頭から離れなかったァ。」
そう言うと、更に抱き締める強さが増した。
「そんくらいお前に惚れてんだァ。」
心臓がギュッとなって苦しい。
う、嬉しすぎて頭が爆発しそう…。
抱き締めてくれたり、こういうこと言葉にしてくれたりなんて今まで無かったから、免疫が無さすぎて…。
「わ、私もずっと実弥さんとこうしてたかったです…」
照れてるのが丸わかりになってしまうのを防ぐため、精一杯気力を振り絞って少し抱き返し余裕を見せようとしたのに、
「照れやがって。」
「なっ？！」
何故バレた。
すると少し体が離れた。
と思いきや、
チュッ
「っ…！」
唇と唇が一瞬だけ重なった。軽く触れるくらい。
「…先に湯浴みしてこいィ。」
実弥さんは私の頭をポンっとしてから靴を脱ぎ、屋敷の奥へ進んで行った。
全然顔が見えなかった。
全部が刺激的すぎて心臓が破裂しそうだった。
実弥さん、なんでそんなに余裕そうなんですか…。
どんな顔してるんですか今も、さっきも…。
じんわりと熱をもった唇を手で押え、実弥さんの後ろ姿を見つめながら、そんなことを思っていた。
それから湯浴みを済ませ、ご飯を作って一緒に食べ、ゆっくりした。
一緒に何かしたり、他愛の無いことを話してたりする時間も幸せに感じる。
「もう寝るかァ。」
とうに日は越していた。任務の時は普通に起きていた時間だけど、朝から支度していろんな所へ行ったし疲れた。
すると、実弥さんは立ち上がりどこかへ行ってしまった。
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さらりとクマ(プロフ) - snowさん» snow様！大変お待たせしておりました！続編出来次第お知らせしますね！立ち上げだけしてお話までは更新はできないかもですが…。ぜひ、今後も宜しくお願いします！！！！ (2020年11月15日 12時) (
レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
snow - 更新お疲れ様です！もう続編間近ですね！早い！!これからも応援しています！ (2020年11月15日 12時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - snowさん» snow様！いつも有難うございます！間が空いてしまって申し訳ないです…！楽しんで頂けるようなお話考えておくので、これからもどうぞ宜しくお願いします！！！！ (2020年11月11日 19時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
さらりとクマ(プロフ) - ひまわりさん» コメント有難うございます！いつも読んで頂いて感謝しかないです…！落ち着きましたら、しっかり更新していく所存です！これからも宜しくお願いします！！！ (2020年11月11日 19時) (レス) id: 2dfbebf58e (このIDを非表示/違反報告)
snow - 更新お疲れ様です！クマ様のお話が1週間も読めないなんて…土曜日楽しみにしております！実習頑張ってください！ (2020年11月9日 19時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さらりとクマ | 作成日時：2020年10月19日 1時
