キミハイラナイヨ。5

第184話 2度目の死 ページ18

感情…ね。
相当ヤバい組織だなここ。
これまたとんでもねぇヤツらに拉致されたもんだ。
…ミシマ先生と一回話したいんだけどなぁ…。

ミシマAI『…感じるんです。死への恐怖を。

モニターを破壊すれば…私は消えてなくなる。


私は…とてもそれが恐いんです…』

レコ「…じゃ、じゃあ…！！」

ミシマAI『…ナオさんの決意を台無しにするのは…


死よりも恐ろしいのです。


…お願いします。レコさん。』


レコ「………。

…ナオの恩師に、凶器を向けるなんて…


…私には…」



レコさんは躊躇しながらも…ミシマ先生のお願いを聞いた。


レコさんは拳を振り上げて…


ガシャン！！




…ミシマ先生を…殺した。







レコさんの手の甲に、大きなモニターの破片が突き刺さる。

レコさんの白い肌に…血が流れ出した。

そのままレコさんは私達に気付かず、モニタールームを出て行ってしまった。


ケイジ「…これは予想外だねー…」
七瀬「…ですね。ミシマ先生と話したかったなぁ…」
ケイジ「…よし、人が来ないうちにここを出ようか。
今の音で誰か来るかもねー。」
犯罪者みたいなセリフだな。ケイジさんのくせに。
景品交換所から出て、まさに今来ました感を出す。
…犯罪かよ。

ギン「な、何の音だニャン？

…お…おっさんが…」
1番乗りはギンか。
さすが。こう言うのには敏感だ。
ケイジ「さーね…オレ達が来た頃にはもう…」
演技上手いなケイジ(刑事)さんのくせに。
仕方ない。乗るぜ。
七瀬「ギンごめん。こんなことあったすぐ後で悪いんだけど、サラさん達呼んできてもらえる？
私達は出来るだけ調べるからさ。」
ギン「わ…分かったワン…」

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