【HP】蛇寮の眠り姫、ここにあり Ⅱ (ページ8)

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here we go ! ページ8

「汽車が出るわよ！フレッド、ジョージ、パーシー先に！」

それに続いて、この数時間で随分私に懐いてくれたジニーと一緒にカートを押す。

入る時に何かちょっと突っかかる感じがしたけど、無理やり押しきった。

汽車は11時出発だ。

「A、一緒に乗っていい？」

「いいよ。でもジニー、同い年の友達を探さなくていいの？」

「あ……」

「不安になったら戻っておいで！」

と、コンパートメントの場所を示してジニーを送り出した。

それにしてもハリーたちが遅い。もしかして、乗遅れたのかな……

すると、ウィーズリーの双子がコンパートメントにやって来た。

「や、A。座っても？」

「いいよ。混んできたもんね」

「「助かるよ」」

彼らは向かい側に座った。

「ハリーとロンが見えないんだけど……無事乗れたかな」

「俺たち、先に乗って席を探していたから分からないけど。ロニー坊やが乗遅れてたら最高に面白いな！」

「ま、その時はママ達が何とかするさ。」

「そっか。ところで、今学期もなにかイタズラを？」

風の噂で彼らのイタズラの話はよく耳にした。

「「もちろん！」」

「楽しそう！なにか手伝えることがあれば言って！……まあ、程度によるけど」

身を乗り出してそう言うと、双子は、「君って……最高！」と手を叩いた。

ーーー

そのあとも彼らと話をしていたけど、途中で眠ってしまったみたい。

彼らはその間も私の様子を見たり、イタズラの計画をしていたらしい。

「もう着くから起こそうと思ったのに、君ったらビクともしないんだ。」

「そうそう。人形かと思ったよ。やっぱり君は本当に“眠り姫”なんだね。」

口々にそう言われ、「眠り姫って？」と聞き返す。

「誰かが着けた君のあだ名さ。まる2日眠っていた時があったろ？君、どこかしらでよくウトウトしたり眠っているのが目撃されるから、眠り姫」

「ふうん、」

「あ、ほら、もうすぐ着くよ」

フレッドが外を見て言った。

「ほんとだ。そういえばあなた達、スリザリンの私なんかと一緒でよかったの？結局寝ちゃったし、お友達とか……」

「ああ、いいんだ。休暇前じゃないんだからこれから嫌でも顔を合わせることになるから。」

「そうだよ。それに、別に僕らは寮がどうとかどうでもいいしね。面白ければ大歓迎さ！」

双子の言葉が嬉しくて、私ははにかんだ。

ーーー

双子にまたねと別れを告げ、荷物を持ってホグワーツへ向かった。

これから私たちは、2年生だ。