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阿部「……どうして！？」
「佐久間さんと陽葵ちゃんが、阿部先生がお休みのときにこちらにいらっしゃって頼まれたんです！」
阿部「マジか。」
「お誕生日パーティースタート！だそうです。」
阿部「みんな、ホントありがとう。」
「こちらこそ、いつもありがとうございます！」
阿部「じゃあ、みんな今日も勉強頑張ってね。」
「「「はーい！」」」
阿部「室長、ありがとうございました！じゃあ、今日はここで失礼します。」
室長「うん、いい誕生日にしてね。」
教室を出て、陽葵からの手紙を開封すると【ほいくえんでまってるね！】と書いてあった。
時間を確認すると、ちょうどお迎えの時間。
そういえば、陽葵のお迎えは俺が行っていいかAさんに聞くの忘れてたけど、最初から計画で俺が迎えに行く予定だったんだと気づいた。
こういうサプライズの時間とか段取りは、いつも俺が考えてるのに俺なしでも進んでるってことは今回はラウールが仕切ってるのかもなぁ……なんて考えながら、ゆきだるま保育園に向かう。
こういった時のために持ち歩いているICカードで園に入ると、ふっかと目が合った。
阿部「ふっか、おつかれ。」
深澤「おー、阿部じゃん！良かった良かった！」
阿部「俺の迎えでよかったんだよね？」
深澤「うん。ほら、陽葵！阿部ちゃん来たよ！」
陽葵『りょうへいくーーーん！！！』
阿部「はいはい、亮平くんですよ。おもちゃお片付けして、おかえりの準備してきて？」
陽葵『はぁい！！！』
深澤「じゃあ阿部ちゃん、俺も頑張って早く帰るから陽葵と遊んで待っててよ。」
ふっかに渡されたメモを開くと【かじが おきてはいけないと、いつも みまわりしている おはなは、なぁに？】と書いてある。
阿部「え、急になぞなぞ？」
深澤「阿部ちゃんクイズ好きでしょ？」
阿部「好きだけど…。」
深澤「ちなみに、その花を舘様の店で買って帰らないと家には入れてあげないってAさんが。笑」
阿部「えっ！？こわ！」
陽葵『おかたづけした！りょうへいくん、はやくだてさまのおみせいこ！あ、ふっかせんせー、さよーなら！！！』
深澤「さようなら。ふたりとも気をつけてね。」
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2021年1月19日 15時
