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陽葵『ただいま〜！』
岩本「ただいま。」
『おかえり〜！何、買ったの？』
岩本「仕事の道具とか、かな。」
『へぇ、そうなんだー！』
岩本「だからさ、今日の夜、どう？」
『うふふ、喜んで。』
岩本「ん。」
陽葵『ひーくんとママないしょばなし〜？』
『んふふ、オトナだけのお話だよ。』
陽葵『むぅ、ずるーい！』
頬をプクーと膨らませて拗ねる陽葵が可愛くて、ぎゅっと抱きしめた。
その日の夜。
陽葵がラウと一緒に寝た後、リビングに大人組が集まって秘密の試飲会。
Aさんはお酒強いからね。
沢山飲んでくれて、的確なアドバイスや感想をくれるからすごい助かる。
他のメンツは、まぁ…おまけだよね。笑
岩本「はい、Aさん。今日のオリジナルカクテル。」
『わ、すごいね！見た目が女子ウケしそう。』
バイオレットフィズ、ブルーキュラソー、ソーダ、ライムで作った綺麗な紫と青のグラデーション、そして真っ赤なチェリーを沈めたカクテル。
俺の自信作だ。
『うん、おいしい。』
深澤「え、なにそれ、すごくね？ひかるぅ、俺にもちょうだい？」
岩本「ふっかはこれね。」
深澤「ねぇ、俺にはシェイカー振ってもくれないの！？」
岩本「うん。ふっかは缶ビール飲んどいて？」
深澤「……ひどくない！？差別だ差別！」
阿部「ひかる、グラスホッパーちょうだい。」
岩本「おっけー。」
深澤「阿部ちゃんはいいの？なんで！？」
佐久間「あ、ひかる、俺も阿部ちゃんと一緒の！」
岩本「了解。」
深澤「え！？佐久間もいいのになんで俺だけダメなの！？ちょお、照〜！聞いてる〜！？」
みんなにお酒を出し終えてから、そういえばふっかのことを虐めていたことを思い出したので、Aさんと同じものを作って外でタバコを吸ってるふっかに持って行ってあげたら、すぐ機嫌直った。
ちょろすぎ。
あ、俺もふっかもタバコはもうほとんど吸ってないよ。
だって陽葵に嫌われたくないじゃん！？
タバコ吸うから嫌い！とか言われたことは無いけどさ。
匂いとか！対策しても残っちゃうもん。
極めつけは陽葵が喘息になっちゃったから、シェアハウス全面禁煙も近いと思う。
陽葵のためなら多分余裕だし。
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作者名：Sakuya
| 作成日時：2021年1月19日 15時
