向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ18)

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大人の嗜みページ18

岩本side

俺の仕事も前とは違った形にはなってしまったけど、なんとか通常の営業に戻りつつある。

陽葵とすれ違いが多くなってしまったのは寂しいけれど、こんなご時世でも今の仕事を続けられることはありがたいことだ。

今日は久しぶりに陽葵と休日が被ったので、2人で買い物へ出かけた。

陽葵の手を取って歩いていると【あれ？岩本さん？】と言う声が聞こえたので振り返ると職場のバイトちゃんが立っていた。

岩本「偶然だね。今日は大学？」

【あ、はい！そうなんです。土曜日なのにやめて欲しいですよね〜。というか、そんなことよりその可愛い子はもしかして噂の陽葵ちゃんですか？】

岩本「あー。そうそう。陽葵、お姉さんにご挨拶は？」

陽葵『はなざわひまり、5さいです！』

【うわぁ！かわいい！】

岩本「だろ？」

陽葵が可愛いって言って貰えて鼻が高い俺。

職場でもよく話しているから、すぐにわかって貰えた。

これ言ってなかったら隠し子騒動だったわ。笑

陽葵『おねーさん、だぁれ？』

【お姉さんは、岩本さんのお仕事仲間だよ。】

陽葵『へー！じゃあ、かのじょ？じゃない？』

岩本「ひ、陽葵！？」

【わぁ、最近の子はませてますね！彼女じゃないよ〜！】

陽葵『そっかぁ！良かったぁ！』

岩本「いや、待て。陽葵。そんな言葉どこで覚えた！？」

陽葵『ひーくんには、ないしょ〜！』

岩本「なんでっ！？」

【ふふっ、誰がどこから見ても仲良しな親子ですね！】

岩本「あー、ありがと？」

【いいものが見れました！おかげで大学の講義頑張れそうです！2人の時間、邪魔しちゃってごめんなさい。】

岩本「いや、それは全然大丈夫。大学頑張って。」

陽葵『おねえさん、がんばれ！ばいばいっ！』

【うん、ありがとう！それでは、失礼します。】

手を振って後輩を見送った後、陽葵とショッピングを済ませてシェアハウスに帰る。

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