向日葵の咲くおうち ⑤【雪】 (ページ13)

今日:5 hit、昨日:41 hit、合計:481,386 hit

・ページ13

、

深澤「ラウール？」

ラウ「ん？なに？」

深澤「良くないこと考えてたでしょ。」

ラウ「え？……そんなことないよ？」

深澤「嘘つかない。ラウがすぐ気づいてくれたから、陽葵は無事だったの。ラウのおかげだよ。ありがとね。」

ラウ「でも僕、苦しそうにしてるひまりんを見てなにもしてあげられなかった。頭真っ白になっちゃって、ひまりん放置したままみんなのこと呼ぶしか出来なくて。みんなだったらもっといい方法で」

陽葵『ふぇ…。』

深澤「ん？陽葵起きたの？」

ラウ「ひまりん？」

陽葵『ひっく…ラウっ、だっこ。』

ラウ「え、僕？」

深澤「えーん、たっちゃん振られた〜！」

宮舘「こら。ふっか、大人気ないこと言わないの。」

深澤「冗談だってば！ほら、ラウ！陽葵からのご指名。」

ラウ「うん。……ひまりん、おいで？」

僕が手を伸ばすと、ぎゅっと抱き着いてきたひまりん。

陽葵『…ラウ…たすけてくれて、ありがとぉ。』

ラウ「っ……。」

やっぱり早く大人になって、皆みたいにひまりんを守れるようになりたいな。

ひまりんを寝かしつけて部屋に戻った僕は白紙のままだった今日提出の進路希望調査に【看護学部を目指そうと思います】と書いてリュックサックにしまった。

ちなみにしょっぴーは朝いつもの時間に普通に起きてきてこの騒ぎを知ったみたいで、自分で「は……？俺、爆睡にも程があるだろ…最低じゃん」と呟いていたらしい。笑

、