76 -玲於 Side- ページ26
玲於「ほんと、すいません！今事務所出ましたっ！」
『はいはーい。そんなに急がなくて良いよ？気をつけてゆっくりおいでね玲於君。』
耳元から聞こえる優しいAさんの声。
ふふって、笑ってるのがダイレクトに耳に届いて顔に熱が集まる。
気恥ずかしい気持ちを抑えてもう一度謝ってから電話を切る。
取りあえず、俺は急いでタクシーに飛び乗り待ち合わせ場所のマンション近くの喫茶店へ急ぐ。
初めて出掛けるのに遅れるとか最悪過ぎる。
急いで走ったものの、結局喫茶店に待ち合わせ時間から30分遅れで到着した。
乱れる髪を適当に手櫛で直してAさんを探す。
喫茶店内を見回せば、Aさんが見つからない。
Aさんなら目立ちそうなのに…
喫茶店内をもう一度周りを見渡せば窓際に座る金髪の人が目立っている事に気付く。
ただ座って飲み物を飲んでるだけで凄く目立つ。
周りに座ってる女の子達がチラチラと見つめている。
もしかして、と思って金髪の人の傍に向かう。
玲於「…もしかして、A、さん…っす、か？」
『おわっ、ごめん！音楽聴いてて気付かなかった！
ってかこの頭でよく気付いたね玲於君。』
イヤホンを耳から外して、にこって笑うAさん。
つい先日まで真っ黒だった髪が綺麗な金髪に…
玲於「凄い…綺麗な、金髪…。」
『ほんと？良かった。これねー、ほぼ一日かけて色抜いたんだー。』
もう美容院で寝ちゃったよー。あ、玲於君座って座って。って笑うAさん。
俺はAさんの向かいに腰を下ろしてAさんをもう一度観察する。
綺麗な黒髪だったのに、本当に綺麗な金髪になってる。
喫茶店の窓際でキラキラと髪の毛が反射する。
眼鏡で隠れてる少し薄い茶色い目もキラキラして…
全部がキラキラして王子様みたいだ。
隼も似たような色の金髪だけど全然違う。
玲於「凄ぇ…Aさん…綺麗。」
『……玲於君、見過ぎ。…流石に、照れる。』
じっ、と見過ぎたせいか少しだけ頬っぺたを赤くして照れながら
少し身を乗り出して俺の額をぺちん、と軽く叩くAさん。
全然、全く…痛くないっ！
っ…！ほんと、可愛いっ…Aさん！！
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ゆうき(プロフ) - 面白いです。更新、楽しみにしてます。 (2019年9月2日 16時) (
レス) id: 9e39fec3dc (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 更新お待ちしてました！ (2019年6月18日 17時) (レス) id: bb13eedbde (このIDを非表示/違反報告)
琳 - お久しぶりです。久々の更新うれしかったです！ (2019年6月18日 10時) (レス) id: 721e14765b (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 雪さん» 雪さん、コメ有難うございます！勝手に臣君は心開いた子には無意識にパーソナル範囲狭くなりそうって思ってべたべたして貰いました！更新遅いですがまたよろしくお願いします！コメ本当に有難うございます！！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 琳さん» 琳さん、まさかのしょうもない理由の痣でした、てへへ。 (2019年5月15日 22時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぐもぐ | 作成日時：2019年4月4日 21時
