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66 -広臣Side- ページ16

俺とAに気付いたであろうファンの子は叫ぶこともなく、
スマホでSNSに呟くわけでもなく必死にメニューと俺達をひたすら交互に見ている。

ガラス越しに見えるそんな光景が面白くて小さな悪戯心が芽生える。
ファンサービスって大事だよね。うんうん。

俺はまだ隣でうーんって唸るAの肩を抱いて、Aの頭に自分の頭をコツン、と傾けた。


広臣「決まった?」

『まだっす!あと重いっす。』

広臣「重いとか言うなって。スキンシップじゃん。」

『急なスキンシップ…まぁ、疲れたならそこで休憩して良いですけど。』


って、俺の頭を支えながらまだメニューと睨めっこするA。
疲れたと思った訳か…まぁ、確かにちょっとは疲れたけど。

そして、チラリとガラス越しにファンらしき女の子を見れば…
その子はメニューに顔突っ込んで静かに震えていた。
想像以上の良い反応に、俺はぷっ、と吹き出してしまう。


広臣「ふはっ!」

『え、何。何で臣さん今笑ったんっすか?』

広臣「い、いや…こっちの話。」

『何それ怖い。』


臣さん意味わかんねー、って言うAの肩から腰に手を下ろして軽くもたれ掛かる。
ヤバい、反応が凄い面白くて笑って力が抜ける。


『臣さん、臣さん。』

広臣「はいはい、なーに?」

『こっちと、こっち。どっちが美味しいですか?』


腰を抱いてくすくす、笑ってると特に気にしてないAが俺に問いかけてきた。
何かと聞いてみればメニューを2つ指すA。
キャラメル系か、バニラ系か…


広臣「んー、どっちも旨いけど結構甘いかな。」

『うーん、今甘い物が飲みたい気分…キャラメル…バニラ…』

広臣「悩んでるなら片方俺が頼んでやろうか?」

『ふぉお!マジっすか!良いんですか?!臣さん神っすか!!』


うんうん、あまりにも唸って悩むから提案するとパァ、と目を輝かせるA。
お前の神レベル低いなー。ってまた笑ってると後ろから「もう無理」と聞こえた。

あぁ、途中から普通に忘れてAに構ってたけどファンらしき子居たんだったわ。

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ゆうき(プロフ) - 面白いです。更新、楽しみにしてます。 (2019年9月2日 16時) (レス) id: 9e39fec3dc (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - 更新お待ちしてました! (2019年6月18日 17時) (レス) id: bb13eedbde (このIDを非表示/違反報告)
- お久しぶりです。久々の更新うれしかったです! (2019年6月18日 10時) (レス) id: 721e14765b (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 雪さん» 雪さん、コメ有難うございます!勝手に臣君は心開いた子には無意識にパーソナル範囲狭くなりそうって思ってべたべたして貰いました!更新遅いですがまたよろしくお願いします!コメ本当に有難うございます!! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)
もぐもぐ@書いたり書かなかったり(プロフ) - 琳さん» 琳さん、まさかのしょうもない理由の痣でした、てへへ。 (2019年5月15日 22時) (レス) id: 41720338c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もぐもぐ | 作成日時:2019年4月4日 21時

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