両面宿儺と女子高生の日常！8【呪術廻戦】

1年2年合同任務！　視点切替 ページ23

宿儺視点



呪霊を祓い終わった宿儺が片膝を地面につきAに手を伸ばす。


Aがふにゃりと笑った。

甘くとろけるような微笑みにまだ術式の影響があるのだな、と思った。


人を堕とすなら幸福か絶望で満たせば傀儡の出来上がりだ。

ま、俺は絶望で満たす方が好きだが。


簡単に術式に引っかかりおって、馬鹿者め。




頬に添えた手にAは幸せそうに笑った。


少し心がざわめく。

俺の手の中が一番安全だというような警戒心のカケラもない笑顔が少し嬉しいと思える。




『す、き』

初めて言えた告白。

驚きで目が見開かれる。



驚き、喜び、疑念、落胆、憐憫。

感情が様々入れ替わって最終的になるほどと理解した。


術式の影響でおそらくは好きな男の顔でもみえているのだと。

そうでなくてはあり得ない。

ただ、自分の気持ちに驚いただけだ。




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虎杖視点




俺わかっちゃったんだよね。

宿儺ってAのこと好きだわ。


あんなに胸が高鳴るってことはつまりそういうことなんでしょ？

俺の身体だもん。わかるよ。


でもってAも宿儺のこと好きだよ。

あんな笑顔見たことない。

幸せを纏う笑み。


あれが向けられたのが俺じゃないって事実にこんなに打ちのめされてるのに当人はたぶん気づいてないんだろ？

だって、普段からそういう顔を向けられてるんだから。



最悪。俺でもいいじゃん。






パンダ、座敷童子


「ねぇ、あなたも回想シーン作らないの？」

「俺パンダ。そういうのヨクワカラナイ」

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