乗れ ページ36
駐車場に降りると勝己は1台の黒い車の前で立っていた
車に詳しくないためよく分からないが、高そうでお洒落な車だ
私が来たことを確認しクイッと顎で車を指す
「乗れ」
『…は？』
「うるせぇ、てめぇの行きたかったとこ行くぞ」
助手席に私を載せると勝己は当たり前のように運転席に乗り込む
シートベルトを差し込む音に私は焦る
『は？ちょっと待って運転?!てか誰の車』
「…てめぇが遠出したかったんじゃねェのかよ」
『いやそうだけどさ！』
「そのために今まで免許とってたんだろうがよ」
え
今までの休日、何も言わずに出かけてたのは免許をとっていたということか？
それも、私のために
「…車は事務所の祝いにジーニストがくれたンだよ」
そう言って勝己はエンジンをかける
心地いい音でエンジンがかかり車がゆっくり動き出す
『…勝己、初運転？』
「うっせ、俺ぁやりゃあできんだよ！」
言葉通り滑らかに車は動き、とても初心者とは思えない
1時間もするとあっという間に目的地の周辺まで来ていた
、
「ったく、折角来たのによ！！！」
『まあまあ勝己』
家を出る時に夕方だったのだからお目当ての店は閉店時間になっていた
当然、CLOSEと書かれた札がぶら下がっていて中には誰もいない
「くそが！」
『勝己』
「あ”ぁ？」
『…ありがとね』
さっきまで目を釣りあげて怒っていたのにキョトンとした顔で私の方を見る
それから照れたように頭を書いてぷいっと顔を逸らしてしまう
「…また来るぞ」
『…うん！』
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cherry*(プロフ) - やなさん» ありがとうこざいます😭かっちゃんほんと罪🤦♀️🤦♀️ (2021年10月22日 7時) (
レス) id: 1c3e9b003e (このIDを非表示/違反報告)
やな - 続きが気になる♡いつもと違う一面のかっちゃん好きです！！ (2021年10月14日 8時) (レス) id: 6c1718e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cherry* | 作成日時：2021年9月13日 22時
