マイク ページ38
side:相澤
どれくらいそのまま座っていたか
20分くらいたった今も、俺は動けずいた
、
、
声を荒らげた
彼女は逃げた
たったそれだけのことなのに、ずーんと心が重い
もちろん、褒めてやりたい気持ちもあった
今回のあいつの判断は悪かれど、間違ったものではなかったからだ
その証明として、エンデヴァーを始めとするプロヒーローが口を揃えて白雲のことを褒めた
だが、自己犠牲だけは気に食わなかった
貪欲に何かを成し遂げようとする代わりに、自分が犠牲になるなんてあってはならない
命は大切なもので、道具ではないからだ
それを教えてやれなんだのは俺の責任か…
怒りに身を任せ、彼女を否定する言い方になったことを後悔する
それ故か、俺はあいつを追えないままでいた
、
、
ガチャっとドアが開くものだから、俺は咄嗟にそちらを見る
「なんだ…お前かよ」
「リスナーじゃなくて悪かったな、ショータ」
「別に…」
ほんの少しでも「戻ってきたんじゃないか」と期待したのと裏腹に、そこに立っていたのはマイクで
俺は少しばかりがっかりする
「追いかけなくていいのかよ」
「…ああ」
「そうか、じゃあちょっと話そうぜ」
そう言ってさっきまで白雲が座っていた向かいのソファに勝手に腰掛けたマイクは、テーブルに頬杖をついて俺の顔を見た
きっと、今の俺は酷い顔をしているだろう
、
、
唐突にマイクは話し始めた
「あいつ、やっぱり白雲に似てるな」
「...なんだ」
「いーや、ショータが執着するのも分かるなぁって」
「何が言いたい」
兄妹だから似てるも何も...と思ったが、確かに似てる
顔とかではない
性格や雰囲気、行動
全てがまるで...
「生き写しみたいだな...」
悲痛な顔をしてマイクはそう言うと、俺から目を逸らした
白雲が生きていれば...なんて何回思ったことだろうか
でも、そう思っていても戻らないものは戻らない
それに...
「でもなマイク、あいつはあいつだよ。俺は違うところもたくさん知ってる」
「なんだよショータ、知ってる自慢か？独占欲め」
「うるせぇ、...どこにいた？」
俺のとこに来るより前に白雲の所にいってたんだろう
何かしらあいつと話してきたんだろう
「朧の好きなとこさ。行ってこいショータ」
「ああ、手間かけたな」
「いいってことよ」
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
