第十一話『呼吸を初めて知った』 ページ12
「...本当に覚えてないのか?」
『うーん...何かハゲ頭の腕を切った所までは覚えてるんだけど...』
「は、ハゲ頭...(あの鬼も気の毒に...)」
炭治郎の話によると、あの時私がハゲ頭の腕をまとめて切った時。炭治郎はその隙にハゲ頭の首を切ったらしい。
鬼は、首を切ったらいいんだって。なるほどなるほど。
というのも、その後私は炭治郎の目の前で気絶してしまったとか。その間、夜が明けるまで炭治郎は私を守ってくれたのだろうか。
『...気絶しちゃってごめん、炭治郎...』
「そんなっ、気にする事は無い!!俺だってAに助けてもらったし...今日はお相子で良いんじゃないか?」
『...えごめん、今惚れそうになった』
「え??」
ごめんね炭治郎、そこは聞き返さなくていいよ。大丈夫、世界中の男が君だったらいいのにと思っただけだから。うん。
今は朝なので、鬼もいない。だから炭治郎と木陰で休憩中だ。夜になったらまた戦い...私の命の恩人に守ってもらお(最低)☆
すると、突然炭治郎はきらきらした目で私をみたので、ん?と困惑する。
「A...呼吸使えたんだな!!本当に夜の時の姿は凄かった!!」
『えへへ、そうかな〜もっと褒めて〜......あの、呼吸とは』
「....、は?」
『ごめん世界が終わったような顔しないで』
というか、夜の時に私が使った舞の名前が呼吸というのだろうか。そう言えば、お母さんが舞は普段とは違う呼吸を使うとか言ってたよーな...。
すると、炭治郎は半分呆れ半分ドン引きしながらも(何故だ)、呼吸とやらを教えてくれた。
「呼吸は、鬼殺対が使う護身術...みたいな物かな。血管一つ一つに酸素を行き渡らせる事で、鬼みたいに強くなれる。これが“全集中の呼吸”。俺は、水の呼吸を使ってる」
『なるほどなるほど...』
炭治郎と初めて会った時、彼が使っていたのが水の呼吸か。じゃあ私は...天の呼吸とでも呼ぶのかな。
...昨日の夜に言っていた、“天の呼吸壱ノ型、朝焼けの暁紅”という言葉は、自然に口から出てきたような感覚だったけれど...。
そんな風に考え込んでいたせいか、炭治郎に「大丈夫か?痛い所があるのか?」なんて心配されてしまった。
『...うん、大丈夫だよ』
ーーーーーーーー
【大正コソコソ噂話!】
〜おまけ〜
『...え!?ここ天国じゃないの!?』
「あぁ...俺は誰だと思ってたんだ?」
『優しさの神』
「死んだ人間じゃないのか」
第十二話『これは運命(確信)』→←第十話『役に立ちたいから』
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みるく - 藻さん» いつも楽しみに......!?ありがとうございますっ、感謝感激です!!ですね、もしかしたらそうかも......(( でも無惨様がラーメン食べてるとこ想像したら...笑 (2020年5月1日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
藻(プロフ) - みるくさん» いつも更新楽しみにしてますよ!!下弦に探させたんですか………!!?ないのに……!?相変わらず人使い荒いですね…そんなとこも好きです、見つかんなかったから下弦解体しちゃったのか………? (2020年4月30日 21時) (レス) id: e085f6cc78 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 藻さん» そうです無惨様は悪くない(作者)!!本当にいつも読んでくださってありがとうございます、後日無惨様はらーめんとやらを下弦達に探させたとか何とか......。 (2020年4月30日 20時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
藻(プロフ) - ら、らーめんとはなんだ……!!!?…………そうか、大正時代にラーメンないですもんね!!無惨様は悪くない!! (2020年4月30日 20時) (レス) id: e085f6cc78 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 藻さん» 分かってくださった方がいた(盛大なネタバレ)!!いや本当にありがとうございます、誰やねんこの人とか思われたらどうしようかと思ってました......。パワハラ会議ご本人様々じゃないですか...あかん......(下弦風)。 (2020年4月30日 19時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2020年3月31日 13時