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「Aお姉様〜!!!お姉様〜!!!」
後ろから聞こえた可愛らしい声に振り返ると、私を呼んだらしいすずちゃんが笑顔でこちらに手を振って走ってきた。私の元に着くなり抱き付いてきたので、すずちゃんのさらさらの髪を撫でまくる。
「すずちゃん、久しぶりだね」
「はいっ!!Aお姉様に会えるのを楽しみにここまで生きてきて・・・」
すずちゃんがキラキラした上目遣いで私を見てくる。ぐは、かわいい、かわいいぞすずちゃん。もうとにかく会いたくて〜、と一生懸命話してくれるすずちゃん。可愛い。
「あれ、A姉さんとすず・・・って姉さんだぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わ〜!!まっけん私とお姉様が話してるんだから邪魔しないで!!」
またまた後ろから声が聞こえ、まっけんの声だと分かり、これは後ろから抱き付かれるな、と予想していると予想通りに抱き付かれた。ああ、こんな美男美女に取り合われていいのだろうか。
「A姉さ〜ん、もう僕ずっと姉さんに会いたくて」
「むむむ、まっけんより私の方がお姉様を好きだからね?」
「いやいや僕の方が」
「私だって!!ね、お姉様?」
「んー・・・・・・」
「姉さんを困らせないでよすず!」
「うるさい!まっけんのばか!」
若いなあこの子達。そしてお似合いだなあ。そして喧嘩しないでほしいなあ。そんな思いも虚しく、まっけんとすずちゃんはむーむー言いながら火花を散らしている。うーん、これ私が悪いのかな、私が原因だもんな。
「まあまあ、すずちゃんもまっけんも落ち着いて」
「だって〜、まっけんが〜」
「大丈夫、私はすずもまっけんもおんなじくらい好きだから」
「姉さん好き〜!!!」
私も〜!!とすずちゃんとまっけんに瞑れそうなくらいにきつく抱き締められる。ここテレビ局の廊下なんだけど、という思いはしまって、可愛い後輩二人に癒されておく。そんなとき、前に愛する愛する先輩が現れ、眉を下げた。
「ありゃ、こりゃ偶然だな、A」
「大政ちゃ〜ん!!!」
普段なら大政ちゃんに抱きついているところだが、今は抱きつかれている側なので抱きつけない。きっと困り顔をしているであろう私を見て大政ちゃんは同じく困り顔で笑って、私の近くへ歩いてきた。
「君たち・・・」
二人に手招きをして二人になにかを伝え、二人は急ぎ足で私と大政ちゃんに会釈をして去っていった。ポカン、として大政ちゃんを見つめていると、肩に手をポンと置かれた。
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りさ(プロフ) - こんにちは!今までずっと年下くん読ませていただいておりました。とても面白く終わってしまったこととても悲しく思っておりました。もし書きたいと思っているのでしたら是非また読みたいので書いていただけたら嬉しいです!よろしくお願い致します! (2019年7月7日 12時) (レス) id: ddfe10d63a (このIDを非表示/違反報告)
めんくい(プロフ) - あんず飴さん» すみません、出来ませんでした…もうひとつの方で書かせていただきますのでよければチェックを!申し訳ありませんでした! (2019年6月26日 20時) (レス) id: 8a4179a131 (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴 - 桃李くんから「一緒に寝る?」と言われる話を変えて欲しいです!甘めでお願いします!! (2019年6月6日 23時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
めんくい(プロフ) - 里さん» 菅田さんメインの小説なのに、申し訳ありません!了解しました!ありがとうございます! (2019年5月18日 18時) (レス) id: 8a4179a131 (このIDを非表示/違反報告)
里 - 菅田くんとの絡みのお話欲しいです (2019年5月18日 6時) (レス) id: 6d0e2de31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めんくい | 作成日時:2019年3月18日 17時