【銀魂】桜なんて可愛いモンじゃねェ

第五十五訓 ページ6

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いつかに塾生の1人にこう言われた。


「銀時はもちろん、晋助と小太郎とよく居るから、4人まとめて兄妹みたいだな。」


銀時もそうだが、私には家族という枠組みがよく分からない。
もっと言えば兄妹ってどんなものなの？

もしかしたら居たのかもしれないけど、兄弟なんて、兄なんて分からない。


兄妹がいる塾生に聞いてみると、
弟・妹は「手のかかる」「でも憎めない」「かわいい」「大切」
兄・姉は「頼りになる」「世話焼き」「引っ張っていってくれる」「優しい」

…っていう印象らしく、それをあの3人に当てはめたがどちらとも言えない。

よくわからなかった私は塾生のそのセリフに口元を引き攣らせ苦笑いを浮かべた。
顔の前で手を仰ぐように振りながら「ないない。」と言って流した。


でも今なら、ハッキリ言える




「アイツらが兄貴分とか、真っ平御免だわ！！絶対ない！ありえない！！」



シリアスだと思ったか！？んなわけないわ！
なんなんだアイツら！勝手ばっかか！？っざけんな。

あんな面倒事の化身みたいなヤツら兄とか、私が疲労で滅ぶわ！

私は静かにひっそり穏やかに生きたいんです、面倒なことは大っ嫌いなんです。ホント、マジで。



そうこうしてたら灯りは大きくなり、提灯を持つ手元も見えた。

提灯の灯りにより影が伸び、その影は5つ。
その影に差し掛かるように月光によって伸びた影が3つ。


見つけたバカトリオと役人。


…と、松陽先生。



え？あの人瞬間移動でも習得してんの？
ここ、塾からそれなりに離れてるんだけど…え？？

怖いよー…やっぱ先生が1番怖いよー…


走っている状態から減速し、歩いて瓦屋根の上を進んでいく。

真下でバカトリオは駆け出し、役人も刀に触れた。
そこで先生が口を開いた。


真下で何かやり取りしているがそんなことより私は先生にビビりまくっているんだが


なんなの、先生

JUMPの某バスケアニメの赤い人みたいに先生は二人いる的な何かなの？
僕司様と俺司様みたいな感じで私が松下村塾で見たのと今見えてるのは別物的な？


悠長に瓦屋根の上で腰を下ろし足をぶらぶらさせながら先生を見ていた。
…瞬間移動覚えてるなら教えて欲しい。




…まぁ、このクソくだらない、超ふざけていた考えが
まさか正解に近いなんて考えてもいなかったけれど…。

それは10数年後の私が頑張ることなので、今の私にはもう関係の無いこと。



(ま、私はオレンジのPGの力が欲しいけどね〜、鷹の目(ホーク〇イ))

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