【銀魂】桜なんて可愛いモンじゃねェ

第六十七訓 ページ18

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銀「訳のわかんねぇ話は終わったかよ？」

「うん、バカにはわからない話終わった」

銀「張り倒すぞ」

桂「して、お前らの話はまとまったのか？」


ボソリと隣で晋助が「はっ、いつも通りかよ」と言いつつ鼻で笑っているのが聞こえたが
喧嘩したところで話が進まないのが目に見えているので、あえてスルーした

絶対私の方が大人だろ。

とか思っていたら小太郎が話を切り出し、隣の晋助が口を開いた。


高「あぁ、お前ら2人も知ってんだろ。数年前から起こってる戦争。」


「異国のヤツら“天人”が江戸に来てから威張り散らして国を蹂躙。
その現状を打破、国を売った幕府を倒すっていう名目でやってるって言う…。

今では“攘夷戦争”…とか言われてるっけ？」

桂「その激しさは増しているそうだ。
最初は国の内戦だったものが、今となっては天人らも幕府側で参戦しているらしい。」

「へぇ…」


そこまで展開が変わってるのは知らなかったな

天人の参戦、ってことは兵力も武器も倒幕派には厳しくなってるのか。
近代兵器やカラクリ、鎖国状態でそれらを取り入れなかった国ではその差は大きく出るだろうし


銀「松陽の捕まった理由は“倒幕をほのめかす動きがあった”って伝わったから
要はその攘夷しようとしてる連中と同じように幕府にとって邪魔な存在だったんだろ？

松陽を取り戻すってんなら、敵は…幕府」


高「だから俺らは、攘夷戦争に参戦し幕府を叩き潰す。」

銀「ま、あくまで俺ら二人の答えはそれだ。」


話に出てきた時点で察してはいたけど…
さっきも考えたように近年介入してきた天人による戦力は大きい


でも、私も…



戦争の存在を知っても、さほど興味を引かれなかったのは関係なかったから
国がどうなろうと天人が何しようと勝手にしとけって前までは思ってた


私が知らない何処かの誰かが国を憂い、志を掲げた逝く末が幕府に消されることだろうと

幕府の忠臣が「天人のせいで、天人を国に入れたお前らのせいで」と国民に刺殺されようと


…それはここで暮らす私には関係の無い世界だった

見えない、聞こえない、分からない…そんな人らが何してようと
私は朝起きて、朝ごはんを皆で囲んで居られたならどうでも良かったのに


あっちから関わりあってくるなら、邪魔をするなら
私は幕府(アイツら)を叩き潰してでも無関心を取り戻す


また、皆で「関係ない世界」に戻ってやる
そのために誰を敵にしても、何を斬ろうとも。





「私も、行く」

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