鞠と矢印 ページ14
鞠を斬り、勘で避けながら、朱紗丸に近付く。
鞠の奇妙な動き方が、全く読めない。
だがその時、珠世と愈史郎が鞠の集中攻撃を喰らった。
「!!」
二人のもとにとどまっていれば良かった。
そうしたら、攻撃の威力を軽減させることは出来ていた筈だ。
「私達は治りますから、気にしないで!!」
「おい、間抜けの鬼狩り共!!『矢印』を見れば方向が分かるんだよ、矢印を避けろ!」
そう言われても、何のことやら分からない炭治郎とA。
「そうしたら鞠女の頸ぐらい斬れるだろう!
そう叫ぶと、愈史郎は『何か』をこちらに投げて来た。
「えっ……」
途端に、炭治郎とAの額に謎の札が貼りついた。
珠世の家の玄関にも貼られていたものだ。
(これは……確かに矢印!やっぱり、誰か他の鬼の血鬼術だわ!)
これなら、鞠を避けるのが格段に楽になる。
「愈史郎さん、ありがとう!俺にも矢印見えました!」
「私も!ありがとうございます!!」
だが、『とっとと頸を斬れ』とでも言いたげに睨まれたので、Aは朱紗丸に視線を向けた。
「禰豆子、木だ!木の上だ!!」
戻って来ていた禰豆子はすかさず近くの大きな木に走ると、そこに隠れていた男の鬼に蹴りを入れた。
「桜の呼吸 肆ノ型──月下夜桜」
「水の呼吸 参ノ型──流流舞い!!」
Aは朱紗丸の頭を、
炭治郎は鞠と朱紗丸の腕を、それぞれ斬り落とした。
「珠世さん!この二人の鬼は、鬼舞辻に近いですか!?」
「恐らく」
珠世が左目を押さえながら答える。
「では必ず、この二人から血を奪ってみせます!!」
「気をつけろ!!少しも油断するなよ、もし本当にそいつらが十二鬼月なら、まず間違いなくお前らが今まで倒した奴らより手強いぞ!!」
「はい、分かりました!!気をつけつつ少しも油断せず、まず倒……今まで……はい!頑張ります!!」
愈史郎の大声に、炭治郎がぶつぶつ言いながら答えた。
Aの目の前の朱紗丸は、先程二人が斬った頭と腕を瞬時に再生した。
「キャハハハハ!!」
その再生速度は、今までの鬼の比ではない。
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ヒメアミ(プロフ) - 月の舞さん» お待たせしました!応援ありがとうございます、これからも頑張ります!! (2021年8月19日 21時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
月の舞 - ヒメアミさん» 更新待ってました!これからも頑張ってください、応援してます! (2021年8月19日 20時) (レス) id: e23982275e (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» コメントありがとうございます! 褒め上手すぎませんか!?とっても嬉しいです……!!読みやすいと言っていただき安心しました!応援ありがとうございます、楽しんでいただけるよう引き続き頑張ります!! (2021年8月6日 12時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱふぇ♪(プロフ) - 初コメ失礼します!とても読みやすくて内容がスッと入ってきました!こんな小説初めてです!とても応援してます!主さんのペースで頑張って下さい!!!次のお話も楽しみにしてます! (2021年8月6日 1時) (レス) id: 92821f8356 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - 黒魔霊歌さん» 初めまして!本当ですか!?読み返していただきありがとうございます……!楽しんでいただけて良かったです! イラスト可愛いですよね!応援とても嬉しいです!更新頑張りますね! (2021年8月5日 22時) (レス) id: 773d896b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒメアミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HIMEHP/
作成日時:2021年1月21日 21時