・ ページ9
A side
あれから皆は段々と帰っていき、残りは私とグルッぺンさんとトン氏のみになってしまった。でも時計は0時を指している、仕方がない今日は悪いかもしれないが泊まっていってもらおう。
「もう夜遅いので泊まっていってくださいね、布団出てくるんで」
gr「あぁ、わかった。布団なら俺とトン氏で持ってくるからAはゆっくりしてろ」
「は、はい」
とグルッぺンさんは言い、トン氏を連れて布団のある部屋へと向かった。そこの部屋は普段は使用しておらずよく話す知り合いぐらいにしかその場所を教えていない。
あれ？じゃあ何故彼は私に場所を聞かずにその方面へ向かっていけたの、私の頭はこんがらかってしまうばかりだ。
私はスマホを開く。
アメリカに行ってからスマホを替えてしまい、連絡内容は全て消えてる為ショッピに送ったであろう動画を確認することは出来なかった。
(私が悪いんだろうな、私がきっと変なことしたからグルッぺンさんを忘れてしまったのだろう)
自分だって分かってる。心のどこかにぽっかり空いている穴に1番当てはまりそうな人が彼しかいない。
なんだろうこの胸騒ぎ、チクチクするような？
しかも顔が熱い、熱でも出たかな。
(それにしても…)
「かっこいいな、」
彼のことが知りたい。
私は強くそう思った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
gr side
「…ｯ」
やはり駄目だ、いくら彼女に過去の思い出を明かそうが戻ってくれやしない。何故こういう時に限ってアマノは居ないんだ？空港には来てたはずだかな……
tn「辛い時は泣いた方がええで、グルッぺン。Aも頑張って思い出そうとしてるんや、ゆっくり気長に待とうや」
と、トントンが優しく背中をさすってくれた。
前ならこんな時Aにやってもらったが、やはり彼女とトントンの違いは分かるものだな。
「そうだな、待つとしよう………」
俺は奥の薄暗い部屋から布団取り出し、リビングへ運ぶ。
扉を開くと先程まで立っていた彼女は長椅子に横になり、リズム良く寝息を立てて寝ていた。
まずはおめでとうって言ってあげるべきだったな、色が見えるようになったんだそれほど嬉しいことはないだろう。
「トン氏、もしAが俺の事を思い出さなくても」
「俺はAの幼なじみとして生きれるんかな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる(プロフ) - わ、ワァ…！！あとがき読んで冷や汗かいてしまいました…そんな裏話があったとは…。とはいえ、素敵な作品に出会えてとても嬉しいです。楽しい時間をありがとうございました！！ (11月7日 10時) (
レス) @page18 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 物凄く目から水が出てきました。もうやばいですベッドが水たまりになったらどうしましょう、、あ、じゃなくて物凄くこの作品良かったです、、トントンを頂きたくなった作品（ (2022年10月23日 1時) (レス) @page18 id: 443c450d0d (このIDを非表示/違反報告)
Lime(プロフ) - アリアさん» 報告ありがとうございますm(_ _)m (2022年10月15日 23時) (レス) id: a08fa7a011 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 結婚のとこが結構になってましたよー！ (2022年10月15日 22時) (レス) @page18 id: 94d3e6ab7f (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - 初見です。おもろいです。 (2022年9月23日 14時) (レス) @page7 id: 9018a5d207 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サクメ ノイル | 作成日時：2022年9月15日 21時
