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乱太郎たちはこっそりと後をつけ、物陰から様子を伺っていた。
忍たまの1年生の気配なんて、四年生にとってはバレバレだと思うのだが、Aはなぜか気づいていない。
「これって僕達の実力がついてるってことかなぁ...!」
「そうかも〜?」
勝手に嬉しがっているきり丸としんベヱをよそに、乱太郎は急いでシーッと指を立てた。
「入日先輩、どうやら読書なさるみたい」
見てみると、大きな木の下で涼みながら、本を読んでいる。
それを見たきり丸は顔をしかめて口を開く。
「さっきまで持ってなかったよな...?」
「持ってなかったね」
「どっから出したんだ...?」
それは入日Aしか知らないことである。
.
それからかなりの時間が過ぎ、3人がもうこれ以上は何も無いかなと思い始めてきた頃
Aが本をぱたんと閉じ、立ち上がった。
すると近くに咲いている花の花びらを触り始めた。
ただ触っているというよりは、撫でているような気もするし...観察しているようにも見えるし...
かと思ったら木に手をついて空を見上げたり、また座りこんで本の表紙をじっと見つめたりしている。
しかし表紙をじっと見つめたあと、また本を開いて読み始めた。
今度は3人とも顔をしかめた。
ずっとそんな調子なもので、ついにしんベヱが口を開いた。
「アレなにやってんの?」
「「わ、わからない...」」
乱太郎たちの間に困惑と謎が募る。
「あー、またやってるなぁ」
急に横から声が聞こえた。
「「わぁ!?綾部先輩!?」」
声の主は、四年い組の穴掘り小僧、綾部喜八郎だった。
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こよか(プロフ) - ユカリのサブ垢さん» サブ垢からも!ありがとうございます🥹💕一華ちゃんの行く末もぜひ楽しんでください! (11月14日 21時) (レス) id: 5c650a97a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリのサブ垢(プロフ) - サブ垢からもコメント失礼します!一華ちゃんと綾部、、、これからが楽しみです! (11月5日 19時) (レス) id: d43a354229 (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - ユカリさん» ありがとうございます!更新が遅く申し訳ありません💦これからも読んでいただけるよう精一杯頑張らせていただきますので、ぜひ読んでくださると嬉しいです!♡ (10月12日 20時) (レス) id: bc8fd8e014 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - コメント失礼します!ずっと前から見ててすごい好きです!久々の更新ありがとうございます! (10月12日 19時) (レス) id: 99bef8e01a (このIDを非表示/違反報告)
こよか(プロフ) - のんさんさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです😭💕💕これからも精一杯頑張らせていただきます! (2022年12月1日 23時) (レス) id: bc8fd8e014 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こよか | 作成日時:2022年11月20日 2時