大好きな彼、大切だから。【あほの坂田】

おいで ページ16

urataside




坂田がAの様子を見に行ってからしばらく経った時、寝室の方から坂田の怒鳴り声が聞こえた


「……ちょっと頭冷やしてくる」

ガチャッ

どうやら喧嘩をしてしまったらしく、坂田が出ていく音が聞こえた

Aは大丈夫だろうか。また1人で抱え込もうとしてないだろうか。

それはセンラもまーしーも気になっていたみたいだった

志麻「坂田が怒鳴るって相当やんな」

センラ「とりあえずAちゃんこっちに呼んで話聞こうや」

『そうだな』


そうして俺はAを呼びに寝室へ向かった





寝室へ行くと、まるで力が抜けたかのようにベッドの上でぺたりと座っているAが居た

『……こっちおいで』

そう呼びかけると素直に応じるA

そのままリビングへ連れていき、座らせる

『どうして坂田と喧嘩しちゃった？』

なるべく優しく話しかける

「……ｯ」

志麻「もしかして、妊娠の事と関係してるんとちゃうの？」

「えっ？」

センラ「Aちゃんごめんな、俺らも妊娠してる事聞いちゃった」

「なんだ…そうだったんだ……w」

するとAの目から涙がポロポロと零れてくる

「優の事裏切っちゃった…ｯ！！嘘ついちゃった…」

大泣きしながら話してくれる

「私が早く優から離れれば良いだけなのに出来ないの……」

そういうA

彼女は本当に坂田と別れる選択肢しか目に入っていないのだろう

そんな時、センラが口を開いた

センラ「あんなAちゃん、よく聞き？」

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