�� - 雨降る日曜日 - ページ30
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side_you
せっかくの日曜日、今日は朝から冷たい雨が
ずっと降っていた。
残念だけど、今日は家で過ごすのが賢い選択だ
という旨を樹に伝えたところ、彼はわかりやすく
不貞腐れた。
私の膝を枕にして寝転がってるけど、彼氏の無言の
怒りくらいわかる。
｢ねぇ樹、そろそろ機嫌直しなよ｣
樹｢…｣
｢雨はしかたないじゃん｣
樹｢…｣
｢樹さーん、聞こえてますかー?｣
樹の髪をクシャクシャっとしてこっちを向かせよう
とするけど、樹は頑なに動こうとしない。
そして、そろそろ足が痺れてきた。
｢樹、私の足が、限界……って、え?｣
私の足の痺れが限界を迎えた時、いきなり樹は
起き上がり、気がつけば私は樹に押し倒されて
いた。
吐息がかかるほどの距離に樹のしたり顔があって、
私の鼓動は自然と速くなる。
｢…樹、どうゆうつもり?｣
樹｢足痺れるの遅いよ｣
まさか樹…私がこうなることを待ってたの?
え…それ、ずるくない?
樹｢雨のおかげで、Aと一日中イチャイチャ
できるんだよ?…最高じゃん｣
そう言うと樹は私にキスをした。
樹の思い通りになるのがなんだか悔しくて、
逃げようとするけど足が痺れて上手いこと
動けない。
樹がここまで計算していたのかと思うと、
コイツ…爆モテ野郎じゃん。
私が動けないのをいいことに、樹はさらに深い
キスを私に求める。
息ができなくなるほど長いキスに私は無理やり
口を離して息を吸い込む。
しかし、樹はその一瞬さえ見逃してくれなくて、
私がわずかに開けた唇に舌を滑り込ませてきた。
私の舌と樹の舌が絡まり合えば合うほど、
私もなんだかその気になって樹を求めてしまう。
悔しいけど、今日は私の完敗だった。
｢ほんとありえない…｣
結局、日曜日の昼間からシャワーを浴びる羽目に
なってしまい、私は軽く樹を睨む。
樹｢ごめんごめん｣
樹は謝りながら私に優しくキスをした。
｢…もうやんないからね｣
樹｢わかったわかった…
じゃあ、ゆっくり映画でも見る?｣
｢…見る｣
樹は楽しそうな顔で笑って、私のことを抱き
かかえると、そのまま茶の間まで走って降りた。
それからふたりでココアを飲みながら映画を見る。
時折、樹の手が腰に回ってきたり、なんとなく
目が合って触れるだけのキスをしたり…
雨の日も悪くないのかもな…なんて、
少し思っちゃったことは、
樹にはいわないでおこう。
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さいか(プロフ) - リリーさん» そんなふうに言っていただけるとすごく嬉しいです(;_;)ぜひまたリクエストがあればよろしくお願いします！ (2019年2月16日 23時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - すごいです！こんなに素敵になると思ってなくて何回も読み返しちゃいました！ありがとうございます！ (2019年2月15日 0時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！バレンタインにピッタリのお話が書けて嬉しかったです！！ (2019年2月14日 13時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 樹くんへバレンタインのチョコをプレゼント手作りしてプレゼントするのが読みたいです！お願いします(^ ^) (2019年2月12日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - リリーさん» リクエストありがとうございます！「�� - 雨降る日曜日 - 」にて、樹くんと女の子ちゃんのラブラブ書かせていただきました。ご要望に答えられたか心配ですが…ぜひ、読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年2月12日 6時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年11月19日 7時
