藤原くんのお気に入り【藤原樹】

吉野北人くん ページ10

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慎「 どっちの彼女でもありませーん。笑 」


北人「 ちっ、はずれかよ。笑 て、うちのクラスの羽山さんじゃん。 」




この学校のイケメンさんにんのひとり、吉野北人くん。


甘いマスクで全学年の女の子を虜にしてしまう吉野くんは、バスケが得意でとても女の子に優しい人。




私は普段キラキラした人とは関わらないから名前知られてるとは思っていなかった。




慎「 俺の気に入った子。 」


北人「 へぇ、そんなキャラなの？笑 」


A「 い、いや！決してそんな…て、うわっ！ 」


樹「 うわ、大丈夫？ 」


A「 あ、ありがとうございましゅ…っ！また噛んだ… 」




長谷川くんの言葉を否定しようとした矢先、何も無いところでつまずいて転びそうになる。


隣にいた藤原くんが支えてくれたけど、顔近すぎっ

お礼を言おうとするも再び噛んでしまう。




樹「 何も無いところで転ける？笑 というか、またましゅって。笑 」


慎「 ね、面白いでしょ？笑 」


北人「 ほんとだ。笑 」




さんにんして私を見てクスクス笑う。


そんな光景を見ていた周りの女の子たちは舌打ちをしてその場をあとにする。




北人「 ねぇ、俺もはーちゃんって呼ぶから北人って呼んでよ。 」


A「 え、いや…えぇ、 」


北人「 大丈夫、みんなそう呼んでるから。 」


A「 吉野くんでは… 」


北人「 ダメ、北人。 」


A「 では、…ほ、くとくん。 」


北人「 よく出来ました〜。笑 」




吉野くんは無理矢理でも北人くんって呼んで欲しいらしい。


私はなんだかからかわれる気しかしない…




慎「 んじゃ、あとでねー。 」


北人「 んー、お昼ねー。 」




長谷川くんと藤原くんはＤ組だから、反対側の校舎になってしまう。


私と北人くんは、Ａ組。

一緒に教室に入ると、女の子からの視線がやはり痛い。


北人くんは、「 お昼一緒に来なよ。多分、慎が喜ぶから。笑 」とさらに煽るように言うから

私は、「 いえ、お昼は… 」と軽く断るも

北人くんは、「 連れてくから〜。笑 」といたずらっ子のような笑顔でそう言う。




いや、もう女の子の視線が痛いよ…


吉野北人くんは女たらしだ。




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