SOME (ページ20)

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20 jm side ページ20

「うん。有名だから。」

名前、知ってたんだ。

理由がどうであれ、ダヒから知られていたことに嬉しくなる。

この時から、きっと僕はむず痒い感情が芽生えてた。

課題をペアでしているうちに、僕たちはよく似ていることが分かった。

基本、静かだけどたまにうるさくて、乳製品は苦手。

そもそも食事もあまり取らない。

…苦いものは嫌いみたいだけど。

一緒にいるのは自然なことだった。

お互いに一番気が許せる存在になったから。

ダヒはお願いしてると、途中で断るのを諦めるから、多少無理矢理でも距離を縮めて他の人が近づかないようにした。

ダヒが他のやつを見てると落ち着かないんだ。

他を見ないで。

君を見てるとすぐにどこかに行ってしまいそうな気がする。

でも、何も言えなくてただ見つめて、髪を触って確かめるんだ。

その度に、僕が不安そうな顔をするから君は心配をする。

柔らかくて長い髪を耳にかけるとみえる、綺麗な目も。

意外と寂しがりなところも僕が知ってればいいんだよ。

君の好きな俳優と同じ黒に髪も染めた。

お互いに家も知ってる。

友達というには距離が近い僕たちは、惹かれあってるのに。

ー何で、そのチョンロってやつと一緒にいるの。

なんか最近ダヒの様子がおかしい。

2人でいると、きまづそうな顔をする。

先に学校にも行っちゃうし、誘いも断る。

…話しかけると普通なんだけどなぁ。

jn「ジェミン、1人？」

いつの間にか1人の時間も増えた。

jm「うん。」

jn「珍しいね。結局、ダヒとまだ付き合ってないの？」

ジェノが来て呆れ笑いをしてる。

jm「それどころか避けられてるっぽい。」

jn「チョンロと試合も来るって言ってたよ。」

jm「…」

ダヒの連絡先を開いても、手が動かない。

jn「…早くしないと他の奴に取られるぞ。まぁ、大丈夫だろうけど。」

ジェノが言いたいこと言って席を立つ。

…、はぁ…ダヒに会いたい。