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更衣室に真琴と渚、江ちゃんが集まる中、私はプールサイドに出る。

そしてそこには、座り込み 水に手を浸けている遙の姿があった。


「何してるの、遙」

「ックシュ…!」

「…4月なのにプールで泳ぐなんて、当たり前だけど風邪ひくに決まってる」

「プールで風邪をひくほどヤワじゃ…ックシ!」

「……はぁ」


ポケットからティッシュを取り出し遙に差し出しながら、私も隣に座る。

水に手を浸けようとしたが…袖が邪魔だからやめた。
そしてその手を遙に向けて…


「遙、袖捲ってほしい」

「……分かった」


袖を捲ってもらう。
正直、こんな事まで手伝ってもらうのは屈辱的だが、それでも水には触れたい。

もう、誰かに頼らないと生きていけないから…


「…ありがと」

「あぁ」



ぴちゃ、と手首まで浸ければ、ひんやりとした温度と水の感触が手に伝わる。

水は生きているって昔誰かさんが言っていたっけ…?


「リレー、部員足りないね」

「俺はフリーしか泳がない」

「それが遙だから…知ってる」

「…本当に、水泳辞めたのか。
もう、泳がないのか…?」



もうあの時のように泳げない…
それが辛くて現実から目を背けたかった。
全部自分ではよくわかってる。


怪我をしてでも必死に足掻く…東京の友人が羨ましく感じて…うまく話せなかった。



だから、岩鳶まで逃げてきた。水泳部がない岩鳶高校なら、もう関わらなくて済むと思ったから。

なのに結局水泳部に入ってる…私は結局どうしたいんだろうか。


「…分からない。だから水に聞こうと思ってる」

「…そうか、ックシュ! ……早く泳ぎたい」

「すぐ、暖かくなるよ」

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作者名:瀬名。 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/S_eN_a_0_  
作成日時:2018年8月24日 1時

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