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ページ50

まあ、あれからは言うまでもなく…
5人は先生と係の人にこっぴどく叱られた。
そして私は手首を捻っていた為、応急処置をして解散。




…で、自宅に辿り着いたら




「何で、凛がここに…」

「ハルに、聞いた…」



松 岡 凛 が い た




バスで帰ったんじゃなかったの…?
と、まあそんなことは置いておいて…


お疲れのところに外で話すのは悪いので、鍵を開けて家に上がってもらった。
生憎両親は仕事で今は家を空けている。


手首を捻っていても、お茶くらいは出せる。
キッチンと居間を2往復して、お盆にのせたコップとお茶が入ったボトルを分けて運んだ。


「…はい、お茶」

「あぁ…」

「…」

「…」

「…」

「…」


…シーンとした気まずい空気のまま、しばらく何も進展はなかった。
重い、重すぎる…。



「…A」


あれからしばらく経ち、沈黙を割ったのは凛だった。
お茶を飲む手を止めコップを置き、凛の目を見る。

少し伏し目がちだったその目は上げられ、私をしっかりと捉えた。


「突き飛ばして、更にカッとなって言った事…悪かった。
それを謝りたかったんだ。
だからハルに家も聞いた…。


…傷、ついたよな。
手首も怪我してみてぇだし…悪い…」


伸ばされた手が軽く手首に触れる。

…こうも、真正面から謝られると
私は上手く言葉に出せないから、なんて言えばいいか分からない。


「…別に、平気」


だから、こんな言葉しか出ないんだ。


「 平気じゃねぇだろ…本当は」


なのに、何故か凛には分かっていた。
それが、嬉しかった。


「…うん。
本当は、凄く…傷ついた。
手首も怪我した。

だから…許さない、許す気もない」


「あぁ」



手首はすぐに治っても、心に刺さった言葉は取り消せない。
あの時、本心じゃなくても…凛が言った言葉は確かに私を傷つけた。


だから、許さない。

許さないから…だから、



「…お願いがある」


「…は?」


「それを叶えてくれたら、私は前に進める。
前に進めれば、今日凛に言われたことは…忘れる」



そう言われた凛は、少し難しい顔をして…
でも、真剣に私を見つめ直した。



「俺は、何をしたらいい」




簡単だよ、何も難しいことなんて頼まない。
ただ一つ…手伝ってほしいだけ。



携帯電話に付けられたジンベイザメを一撫でし、しっかりと凛の目を見て声を出した。





___「また、私が泳げるように手伝って」

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作者名:瀬名。 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/S_eN_a_0_  
作成日時:2018年8月24日 1時

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