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__高校1年の春。



慣れない東京、新しい学校。
何もかもが知らないことで不安しかなかった。

でも、水泳部は違った。
ここは水泳の名門とだけあって想像以上に凄い人ばかりだった。


それでも私はタイムを伸ばし続けた。
たった1人だけど、友達もできた。

凛と幼馴染で、遙のことを知っている人。


彼もまた私と同じように、記録を伸ばし続けた。



___その年の夏。
彼は過度のトレーニングで肩を壊した。


そして私は…

交通事故に遭いかけた妊婦を助けたことにより…右腕がぐちゃぐちゃになった車体に挟まれ、上腕切断を余儀なくされてしまった。


目が覚めた時には、そこにあるはずの右腕が存在しなかった。
切断した腕は使い物にならなくなっていて、再接着は不可能だと断定されてしまったらしく…__



___それが、大会当日の出来事だった。




入院中、友人や助けた妊婦さんやその家族の姿を見るのは心苦しくて…両親以外の面会は受け付けなかった。
もう、どうでもよかった。

大会も、記録も、今までの苦しみや喜び…寂しさ。

…あの時見たリレーさえも。




全てどうでも良くなった




しばらくして私は退院し、水泳部を正式に辞めた。
その頃にはもう秋になっていた。



腕を無くした私が、水泳名門校の鯨津高校に居ても仕方ない。

そして、身体障害者である私が…1人で暮らしていくなんて苦しい話だ。


私は唯一の友人を避け続け、春になると岩鳶へと帰ってきた。
1度も、言葉を交わさなかった。


手続きや引越しの片付け、地元の病院の確認もあり…結局正式に登校したのは、始業式の1週間後だった。



「…瀬名Aです。
東京の高校から来ました。

以後、よろしくお願いします」



___まさか、同じクラスに遙と真琴が居るなんて思わなかったけど。

・→←1章~出会いの季節~



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作者名:瀬名。 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/S_eN_a_0_  
作成日時:2018年8月24日 1時

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