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「Aちゃん？」
「本当に？本当に先輩の目には私が映っていますか？」
「ほんまやで」と笑みを浮かべる先輩に私も笑みを零した
単純なんだ、その言葉が嘘でも本当でも、
言葉をもらえた事が重要であって、目を見ていってくれた事が重要であって、
先輩が想うのが今も尚妹さんでも、私はそれでもいいと思った
「私も先輩を見てます、�霤沈菁擇靴�見えてません」
「ははっ、ありがとうな」
「あの先輩、本当に、……」
あと一度だけ、もう一度だけ確かめたかった
今ここにいるのは私、妹さんではない
先輩の目に映るのは、本当に私なのかって
お互いの頬に手を伸ばし合っていた私たち
私の言葉を最後まで聞かないで�霤沈菁擇録阿鮟鼎佑�
微かに開いた目、私は突然の事に体を固めた
それでもわかる重なる唇の感触に体の奥から熱い想いが込み上げてきた
「しつこい」
ゆっくりと少し唇を離して�霤沈菁擇歪磴だ爾任修σ譴い�
言葉もでない
訳も分からず硬直する私に先輩は笑って額を合わせる
「なんちゅー反応やねん」
「ごめんなさっ」
「ええの、かわええから、…はじめて？」
「…はい、はじめてです」
額を離して近い距離、優しく笑う先輩が言った
「俺も」と小さく低い声で、その言葉を飲み込むようにもう一度私に顔を近づけた
好きな人からのキスを私は拒む事なく受け入れ、
やり方がわからなくても、先輩は優しくリードしてくれる
お互い初めてなはずなのに、先輩は慣れたようにキスが上手だった
離れては重なり、時計の秒針の音すら聞こえなくなった
代わりに聞こえてくるリップ音に気持ちを高まらせて、頭の中はクラクラとしている
気がつけばひんやりとした感覚が背中に伝わり、
唇を離した�霤沈菁擇慮紊蹐砲賄薫罎�見えた
「…もう終わるで、昼休み」
「…まだ一緒にいたいです」
「照史に怒られんで、…大毅やってここにおる事知っとるんやろ」
「重岡くんは優しいです、
きっと6限が終わっても、日が暮れても私が帰ってこなかったら、放課後もここに来る事なくずっと教室で待っていてくれます…彼はそういう人です」
ふっと笑った先輩
「そっか」と呟いて、昼休みが終わるチャイムが鳴っても先輩は私の上から退かないでくれる
私の首に腕を回して、起き上がらせるように先輩は私を抱き寄せた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
