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次の日の昼休み
いつもより忍び足で音楽室へ訪れた
ドアに手を掛けて微かに開けば聞こえてくる綺麗なギターの音
ゆっくりその中へ入れば、足音に気がついた�霤沈菁擇�振り返る
「いらっしゃい、Aちゃん」
「…はい」
「…何かあった？」
「え？」
「難しい顔してるで
あっ、もしかして聞いてもうた？俺の噂」
目を見開く私に先輩はへらへらと笑っていた
「そっか〜、ついに知られてもうたかぁ」と、後ろ髪を掻きながらへらへらと
その感情は読めず、私はただその場から動けなくなった
「…重岡くんから聞きました」
「…へえ、」
「ただの噂話です、事件が起きたのは事実でも、
先輩が人殺しなんてただの噂です、だから私は怖くありません、ここにきます、これからも」
「俺がほんまに殺してたとしたら？」
首を大きく横に振る私を見て�霤沈菁擇肋个辰討�
ギターを置いてその場に寝そべり、先輩はぐったりとしている
「先輩？」と尋ねれば小さな声が聞こえてきた
「アイツこうやって、…綺麗な顔して眠っとった」
「…首を吊ってたんじゃ、」
「吊ってたで、いつも通り音楽室に来たらもうほんまにビックリしたわぁ
ここ高校やのになんでお前がおるねん、なんでこんなところで、…なんで って
宙に浮く足も全部ぐったりしてて、開いた窓の風に揺れる妹を綺麗やと思った
…最低やろ？俺、綺麗やと思っててん
けどなぁ、苦しそうやし楽にしてやりたいと思うて下ろしてもうたんやなぁ
その隣に座って、気ぃついたらアイツが好きやって言うてくれた歌を歌ってた
駆けつけた警察にはそのままにして置いたら自分が疑われることもなかったんやぞって怒られて
そうですねぇ、ほんますんません、って」
笑いながら仰向けになり、天井を見つめたまま黙り込む
そんな先輩の隣に腰を下ろせばふわりと笑った
「妹はなんでここを選んだと思う？」
「…お兄ちゃんが大好きだったから、最後に会いたかったんですかね」
「んー、半分正解やなぁ
…俺の事をお兄って呼んで、幾つになってもべったりでな〜、
可愛かったで〜ほんまに、けどな…、」
寝返りをうった�霤沈菁�
私に擦り寄るように蹲り、膝にある私の手をきゅっと握って目を強く閉じていた
驚きながらも先輩の髪に触れれば、握る手に力を込めて、
「ありがとう」と声を絞り出すように言っていた
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なあちゃむ(プロフ) - コメントの返信ありがとうございました！桜さんの作品は自分の頭の中で映画のように綺麗に想像することができるので本当に素晴らしいです。桜さんの作品、すべて読ませていただきました。どれも素敵で、読み直した作品もあります。これからも更新楽しみに待ってます。 (2016年8月10日 8時) (
レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - なあちゃむさん» 「また明日」っての方でもありがとうございます、とても嬉しいです、読んでくださる方の脳内で映像化されるような情景描写、美しく綺麗な世界になるように心掛けております、なのでお言葉とても嬉しく自信になります！書いてて良かったです、本当にありがとうございます (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 怜奈 桃ジャス民さん» 順調に進んでおられて良かったです、わかりました、応援していますね(^^) (2016年8月1日 10時) (レス) id: 3a95ea47e4 (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - 読んでいてその風景を思い浮かべることができました。ストーリーも本当に素晴らしくて、占ツクを読んで泣いたのは春紫苑が初めてです。本当に素敵なお話でした。また読み返します。 (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
なあちゃむ(プロフ) - コメント失礼致します。初めまして、友達がオススメしているのを聞いて、久しぶりに占ツクにログインして春紫苑を読みました。私が期待していたイメージを遥かに超えて本当に素敵な作品でした。情景描写の美しさ、メンバーのキャラクター、すべてがイメージとぴったりで (2016年7月26日 17時) (レス) id: 525c05de2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜
| 作成日時：2016年6月21日 1時
