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花びら十二枚目 Alive? ──生きてる?── ページ13

気がつくと目の前に誰かいる。

…え?

私は、死んだはずだ。

おかしい。

「混乱するのも無理ないよね」

「…お前は誰だ?」

「ん〜、そうだね…ひとまず『桃歩(ももほ)』とでも呼んで」

そいつはニコッと笑った。

「…私、死んだはずなのに何で生きてんの?」

「じゃあ教えてあげる…残酷な真実を」



私の体は鏡でできているらしい。

『本体』の『鏡写し』だかららしい。

『鏡写し』とは『分身』のような存在らしい。

そして私は『鏡写し』の為、鏡に関する能力が使えるそうだ。




「…私は…ただの分身?生きてないの?」

「まぁ、そうなるね」

「そんな…」

「……これから君には、とある世界に行ってもらう。君『たち』が生きた世界とは違う場所さ。

 そこで能力や体を使いこなしておいで」

「そんなこと急に言われても…」

「まぁ、流石に手ぶらは可哀想だし、これ持って行っていいよ」

そう言って桃歩が差し出してきたのは日本刀だった。

「おい待て刀って確か1kgあるはずだぞ…持てないよ…」

「でも他に渡せそうな武器ないし…この刀は特殊な魔法がかけられていてね、

 絶対に壊れることが無いんだよ。結構いい武器だと思わない?」

「まぁ…」

刀を背中に背負った。重い。

「じゃあ、行っておいで。……『鏡に咲いた狂い花』」

その言葉を最後に、私の意識は途切れた。

花びら十三枚目 A picture of hell in the back alley ──路地裏の地獄絵図──→←花びら十一枚目 D e a d ──死──



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梨夢(リム) - いえ、大丈夫です! (2022年8月28日 17時) (レス) id: 9950d9dbe9 (このIDを非表示/違反報告)
神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - 確認しました!電波がめちゃ悪いので、掲載するのが少し遅くなります。すみません。 (2022年8月28日 16時) (レス) @page1 id: 867bfbf0b0 (このIDを非表示/違反報告)
神薙巫亜−かんなぎみあ−(プロフ) - 確認しました!とりあえず、一話出来たら掲載します! (2022年8月28日 15時) (レス) @page1 id: 867bfbf0b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:酔遺花梨夢(すいかリム) | 作成日時:2022年8月28日 15時

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