インド旅行は知っている

カフェテリアでの話(2) 〜アサside〜［25］ ページ29

まぁ、アーヤと小塚君の事は後で考えよう。

それに、私やられっぱなしな気がする…。

よし、ちょっとSモードにチェンジ！

この台詞、さすがに緊張するけど…、言えるかな？

声が震えませんように！

「若武、私の事好きなのー？」

ふぅ。

ちょっぴり甘い声で、顔を覗き込むようにして言うのがコツ。

というのは自己流だけどねー。

さて、効果を見ると__________？

若武は、真っ赤になっていた。

よしっ！

なんなのコレ、効果覿面(てきめん)じゃない！

「ちょっと！ほっぺた、赤いよ？」

私は手を伸ばして、赤く染まった若武の頬に触れた。

若武の頬がもっと赤く、熱くなる。

もちろん、全部(ぜーんぶ)確信犯。

そっと辺りを窺うと、
黒木君はニヤニヤしてるけど、アーヤと小塚君、さっきまで余裕があった上杉君は赤くなっている。

でも、アーヤはちょっとうっとりしてるのかな？

それとも…嫉妬してる？

もしも、若武の事が好きだとしたら…。

私、アーヤと仲良くなりたいのになぁ。

黒木君はともかく、甘々モードには皆さん、慣れてないみたい。

まぁ、私だっていつもこんな事やってるわけじゃないから、別に慣れてるわけじゃないんだけど。

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