恋はミルクティーのように (ページ25)

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水族館に着けば
チケットを買い
室内に入る。

もちろんチケットは僕が払った。
財布出して何回も払う要らないの
やりとりをチケット売り場で
繰り広げていた。

今度カフェ行った時に
私が払うっていう約束で
今回は納得してくれた。
まあカフェも払わせるつもりは
全くないんやけどね。

「川尻さーん、見てみて！」

そんなことを考えていると
Aちゃんは向こうのほうで
僕を呼んでいる。

「はいはーい、待って」

少し小走りで彼女の元へ向かう。
彼女は小さいヤドカリが
飼育されてる水槽を
見ていた。

「お、ヤドカリだ！」

「そうそう、可愛いです」

彼女はヤドカリを見て
にこにこ嬉しそうに
見ている。

「あ、あそこにチンアナゴいるよ」

チンアナゴの方を指を刺して
いこいこ、と促す。

「チンアナゴ可愛いよね」

僕たちが並んで見ていると
チンアナゴがぴょこっと
出たり入ったりしていた。

「.......可愛い」

彼女の方を見ると
夢中になって見ていて
連れてきた甲斐があったなと思う。

「......っ」

ずっと彼女の見つめてしまっていて
彼女と目が合い
お互いくすくすと笑う。

はあ、もうほんとにAちゃんのこと
好きやわ。

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