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23時ごろまで練習してた僕たちは
明日も仕事のメンバーがいると言うのもあって
それぞれ家に帰っていた。
「蓮くん、帰りましょう」
「うん、帰ろうか」
この時間に帰ると言うことは
Aちゃんに会える可能性がある。
事務所のエレベーターを降りて
事務所の外に出た。
「木梨さんに会えますかね」
「会えるといいなあ」
そんな話をしていると
いつものカフェから
沢山のゴミを持つ彼女の姿が見えた。
お互い顔を見合わせ
彼女の方は駆け寄る。
「Aちゃん!」
「あ、川尻さんと白岩さん!」
Aちゃんが持ってる荷物を
僕と瑠姫で持つと
重いので、大丈夫です
なんて言うもんだから。
「僕たち男なんだから、持つけん」
「そうそう、女の子なんだから」
でも、と言う彼女の声を無視して
ここに捨てるの?と聞けば
控えめにはい、と言ったので
そこにあったガバ箱の大きい箱に
入れた。
「前も助けていただいたのに、ありがとうございました」
深々と頭を下げる彼女。
「ううん、遠くから大変そうなAちゃんを見たけん走ってきたわ」
笑いながらそういうと
彼女は頭を上げて
へへへっと笑った。
「本当にありがとうございます、次お店に来た時2人とも何かサービスさせてくださいっ」
「え、そんなの悪いよ」
「助けていただいた、お礼です。」
この前クッキーも頂いちゃったのに
本当に良いのかな。
「ありがたく、いただくよ」
また彼女に会うチャンスができた。
僕は嬉しくて疲れたのに
帰りの足取りは軽かった。
それを隣で瑠姫が
蓮くん、お願いだから
スキップだけはしないでください
と言われて大笑いした。
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nanako(プロフ) - 蓮くん頑張れー!! (2021年9月28日 0時) (レス) @page39 id: a3eea1a2d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソヨン | 作成日時:2021年8月15日 23時