恋はミルクティーのように

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昨日拓実と服を買いに行った。
今日は事務所でダンスレッスンがあるから
久しぶりにあのカフェに行く。







「久しぶりだなあ」







木梨さんと連絡先を交換した日
以来のカフェだ。









「あ、川尻さん。お久しぶりです」







慣れたようにレジへと向かう。
そうすると木梨さんがいつもの笑顔で
声をかけてくれた。






「お久しぶりです。木梨さん」






「いつものでいいです？」





そう言う彼女は
すごいでしょ？と言わんばかりに
ドヤ顔をしながらこちらを見る。
木梨さんは天真爛漫だ。


　



「いつもので。」






僕も少し対抗してドヤ顔をする。
ボトルを持って飲み物を作りに奥へ行く。
出来上がって、中身が入った
ボトルを受け取る。






「ありがとう、Aちゃん。」






僕がいきなり
彼女の下の名前を呼ぶと
びっくりした顔をして
そのあとみるみる顔が紅くなっていた。






「あ、ありがとうございました」





顔を紅くする彼女は
僕のボトルをぐっと押し付け
半ば強引に帰そうとした。





まあ今日のところさ
こんくらいの押しにしておこう。
僕はそう思って
事務所に戻った。




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