生きる意味、生きる苦痛、生きている価値、死に逝く恐怖 ページ43
ﾌｨﾚ「え？…あ、がっ、ぎゃ、あ、ああああああああああああ？？！！」
私が能力を使った瞬間、糸が海楼石の糸となり、紅蓮の炎をまとった。
糸は炎で燃やされていき、フィレンツェの手を、口を、そして体全体をおおう。
ﾌｨﾚ「があああああああっっ??!!あづい、アヅイアヅイアヅイアヅイィィィィィィ!!!!」
海に断末魔が響く。
フィレンツェは肌をかきむしり、炎に苦しむ。
その姿は、みるに耐えないものだった。
ﾌｨﾚ「じ、じにたぐないいィィィィ!!!!俺は、まだまだやるごどがあああっあああああ!!!!!」
私「……それは、あなただけじゃない。あなたに殺された人、皆そう。」
ﾌｨﾚ「ち、ちがう、チガウチガウ！あれは俺のせいじゃないいい！！ひっかかっだやづが全部悪いんだよ！！俺はぁぁぁわるぐないいいいぃ！！！」
私は、炎に灼かれ苦しむフィレンツェを冷めた目で見つめた。
私「自分が殺した人達なのに、その殺した人達のせいにするのは、ダメ。そんなアナタに、生きる価値はないんじゃないかしら。」
ﾌｨﾚ「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
もはや私の言葉に返す事も出来なくなった彼は、ひどく哀れでならなかった。
私「………炎で、灼かれるのは、痛いよね。……私も、分かるよ。……灼かれたから。」
無機質な表情を浮かべながらも、その目には、自身を灼いた青年の姿が写り込んでいた。
私「…………地獄の業火に灼かれて、罪を、償って。」
断末魔の叫びが途絶えて、フィレンツェという男がいたところには、ただ、灰が積もっていた。
:
:
あの後海賊船三隻を全て処分し、子分も全員インペルダウンにしょっぴいた。
任務を終えた私達は、ゆっくりと海軍本部へ向かっていた。
このまま、平和に波に揺られながら海軍本部へ到着する事を誰もが願っていたはずだった。
しかし、神様はなにを考えたのだろうか。
予想外の出来事が起こった。
海兵「……あれ？Aさん、後方５時の方向に船が一つ……赤色のガリオン船のようです。」
私「赤色の…ガリオン船？…旗には何がかかれていますか？」
海兵「えーと…右目のあたりに赤色の線の入ったドクロに、二本の剣が交差した海賊旗です。」
私「右目の……あたりに……っまさか？！」
記憶の引き出しをこじ開けて、やっとのことでその海賊団を思い出す。
私「何故、此処にいるんですか…赤髪っ……！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 893人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
最強少女は、船を追い出された後海軍兵器となりて粛正する。
【ONEPIECE】どうせなら、死ぬまで楽しんでやるよ!!! 【ONEPIECE】どうせなら、死ぬまで楽しんでやるよ!!! IIIもっと見る
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SYEHERA(プロフ) - ありがとうございます！続き頑張って書いていきます(*^^*) (2020年1月19日 22時) (
レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - いえいえ、私こそ無理言ってすいません 一気に更新して下さり本当に有難う御座います(*^▽^*) 続き楽しみにしてます (2020年1月19日 19時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - いえいえ(^^)私もこの作品を読んで貰えて嬉しい限りです…応援ありがとうございます！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - 更新本当に有難うございます これからも頑張ってください (2020年1月19日 0時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - それなら良かったです！更新出来るだけ毎日頑張ります！ (2020年1月12日 10時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
