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可哀想 ページ41

襲いかかってきたプルーフ海賊団の船長の懐へ潜り込み、胸元を鷲掴みにして、背負い投げを決める。

そのまま鷲掴みにしていた胸元の服を利用し、一気に相手の首に巻き付けて、締めた。

船長2「ぐっ、あ、ああ、あっが、はっ、」

酸素が体に行き渡らなくなり、船長が暴れる。

私「……大丈夫。安心して。死ぬことはない。ただ、気絶してしまうだけ。ゆっくり力を抜いて、受け入れて。そうすれば、苦しみは多少なりとも軽減される。」

船長にゆっくりと語りかけると、段々と船長の体から力が抜けていき、遂にはコトリと気を失ってしまった。

それを見届けて、次に船長の姿を見ていた子分の人達にゆっくり向き直る。

子分「ひいいいっ??!!た、助けてくれぇぇ!!」

大の男達が、たった一人の少女に怯え、顔を濡れに濡らしまくっている。

その姿は、実に滑稽で、実に哀れだった。

私「ごめんなさい。コレが、私の任務ですので。……ミッドナイトメア。」

それを唱えると、Aを中心に一気に闇色に染まっていく。

闇色は、プルーフ海賊団の船をすっぽりとおおい尽くし、内部を星の煌めきで飾る。

そして、

私「喰らえ」

Aの一言と共にタールのような黒い大きな手が沢山現れて、男達をどんどん捕まえていく。

その光景は、黒い化け物がまるで人を喰らっているようだった。

ものの数分で黒い手は男達を喰らいおわり、それと共に闇色が晴れていく。

闇色がなくなった青空の下のプルーフ海賊船には、男達が倒れていた。

皆、深い眠りについており、例外なく酷くうなされていた。

私「……ごめんなさい。コレは全て、悪い夢だと思って。」

少女は次の海賊船に飛び移った。

次の海賊はガリネアル海賊団。先程の海賊団とは違い、酷く落ち着いていた。

私「……ガリネアル海賊団の船長で、宜しいですね?」

フィレ「嗚呼、そうだよ。僕がガリネアル海賊団の船長、ガリネアル・フィレンツェだ。」

私「そうですか。私は」

フィレ「あー大丈夫大丈夫。君の事はちゃんと知っているよ。……四皇・白ひげ海賊団の一番隊副隊長、天候使いの海姫、ティルトス・Aだよね?」

私「……おや、ご存知でしたか。光栄ですね。」

フィレ「あぁ。君の事はよく新聞で目にしていたからね。懸賞金もかなり高額だったはずだ。……それなのに何故、君は海軍の犬になんかなったんだい?」

日光に反射してフィレンツェの片眼鏡が光る。

その目は好奇心で溢れかえっていた。

詮索→←化け物なんて、わかりきっている。



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SYEHERA(プロフ) - ありがとうございます!続き頑張って書いていきます(*^^*) (2020年1月19日 22時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - いえいえ、私こそ無理言ってすいません 一気に更新して下さり本当に有難う御座います(*^▽^*) 続き楽しみにしてます (2020年1月19日 19時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - いえいえ(^^)私もこの作品を読んで貰えて嬉しい限りです…応援ありがとうございます! (2020年1月19日 0時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - 更新本当に有難うございます これからも頑張ってください (2020年1月19日 0時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - それなら良かったです!更新出来るだけ毎日頑張ります! (2020年1月12日 10時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SYEHERA | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年11月16日 3時

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