とある少女の日常 ページ35
まだ日が昇らない早朝に、少女は目を開いた。
ずっと体育座りをして甲板の隅に座っていたため、体が痛い。
長い髪の毛が風に吹かれサラサラとなびく。
運悪く速い海流に乗ってしまったため、少女の住んでいた島からは随分と離れている。
少し肌寒い風なので、そろそろ冬島付近へ入る頃だろう。
少女は一度体をほぐして、顔を出そうとしている太陽を見つめた。その時、
ｻｯﾁ「全く、またここで寝たのかー？嬢ちゃん。風邪ひくぞー。」
後ろから声がしたので、少女はゆっくりと声の主の方向を向き、睨んだ。
私「……五月蝿い。お前達には関係ないだろう。私はお前達の世話にはならん。」
ｻｯﾁ「おーおー怖い怖い。そんな睨むなって。てか、大事な妹になる奴なんだから、俺らに関係ないわけないだろ。」
そういって頭を撫でようとしてきたので手ではねのけた。
私「気安く触るな。殺すぞ。」
ｻｯﾁ「見た目によらず怖ぇなお前はｗｗ」
野郎は船内に去っていった。
気づけば太陽はもう顔を出しきっていた。
船内から男達の声がし始めたので、眉をひそめて跳躍し、マストの一番上の寝そべることの出来るところに移動した。
日が真上にきた頃、少女がカモメと戯れている所にバサリと羽音がして、青い炎が視界に映った。
ﾏﾙｺ「ここにいたのかよい。探したよい。」
私「私が何処にいようとお前達には、関係ないだろう。撃ち落とすぞ不死鳥。」
カモメから目を離さずに冷たく言い放った。
ﾏﾙｺ「できるものなら撃ち落としてみろよい。俺は不死鳥だからきかねぇよい。」
少女は自分を小馬鹿にした不死鳥を見て、眉をひそめた。
そして、不愉快だと言うように少女は手を銃の形にして不死鳥に向けた。
私「武装色、無効化、指銃・撥。」
直後、指先から灰色の空気弾が放たれ、不死鳥の羽に当たった。
ﾏﾙｺ「ぐっ？！嘘だろい…！お前、なんだよい、その技…！」
不死鳥は体制を崩し、甲板へ落ちていった。
墜落音はしなかったので、上手く受け身でもとったのだろう。
私「……ざまぁないな。」
また少女はカモメと戯れはじめた。
そして日が沈み始めた頃、また少女に客がきた。
ｴｰｽ「よっ！マルコを撃ち落としたって？すげぇなお前！」
少女は青年を見て、うるさそうにまた視線を海に戻した。
私「……別に。不死鳥の奴が撃てるものなら撃て、といったから撃っただけだ。そういう要素は全くない。」
ｴｰｽ「俺はすげぇと思うけどなー」
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SYEHERA(プロフ) - ありがとうございます！続き頑張って書いていきます(*^^*) (2020年1月19日 22時) (
レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - いえいえ、私こそ無理言ってすいません 一気に更新して下さり本当に有難う御座います(*^▽^*) 続き楽しみにしてます (2020年1月19日 19時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - いえいえ(^^)私もこの作品を読んで貰えて嬉しい限りです…応援ありがとうございます！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
Rose - 更新本当に有難うございます これからも頑張ってください (2020年1月19日 0時) (レス) id: 0f77344160 (このIDを非表示/違反報告)
SYEHERA(プロフ) - それなら良かったです！更新出来るだけ毎日頑張ります！ (2020年1月12日 10時) (レス) id: f380d1fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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