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「……こ、こんぺいとう、」
「お前なぁ……俺が甘いもん食べねえって知って「知ってるよ！」」
思わずかぶせたのは、今心の中で全く同じことを考えたから。
やっぱり顔だけじゃない、どこか似てる。俺たち。
「知ってるけど、でも……とにかく、持ってって。」
食べなくても、お守り代わりでいいから、
「…………なんで金平糖か、聞いてもいいか。」
つっこまれるとは思ったけど、気にしないって選択もあったと思うんだけど……
でもまぁ、聞かれたし、答えてやる。
「………俺とお前みたいだなって思ったんだ。」
「………え？」
きょとん、とした顔の蝉を横目に、話し出す。
「………形はほぼ一緒で、味も一緒で、みんな一緒なのに、色だけは、違う。………蝉と俺みたいだなって思ったんだよ。」
あとは、形が太陽に似てるから。……太陽が、蝉を守ってくれますように、って、思いを込めて。
きっと、こんだけ語れば蝉も哀れんだ感じで食べてくれる。今までがそうだった。
ても、
「………じゃあ、帰ってから食うな。」
その小瓶を、俺に返してきた。
…………それは、どっち？
帰ってくるつもりなの？それとも
ただ待たせて、終わるの？
頭の中をぐるぐると、わけわかんないものが回ってる。
でも俺には、何も出来なくて、ただ、
「うん、わかった」
って答えることだけで、
ねぇ、今何を考えてるの？
その瞳には何が映ってるの？
なんでそんな悲しそうな目をするの？
ねえ、なんで？
俺、期待、しちゃうよ？
「じゃ、行ってくるな。」
行ってらっしゃい、を言う隙も与えずに、蝉は出ていった。
蝉を見たのは、それが最後だった。
『ごちそうさま、でし、た。』
(俺は、お前になら愛されてみたいと思ってた。)
(お前となら、めんどくさいことも無くなる気がした。)
(ごめんな。涼介。)
(愛してる。)
続く
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あおの金平糖。(プロフ) - ありるんさん» いつも見てくださってありがとうございます！やまありですね！了解です！ (2019年1月3日 8時) (
レス) id: 151456d613 (このIDを非表示/違反報告)
ありるん - やまありが見たいです。大ちゃんが山田くんに甘える感じがいいです。できたら甘々がいいです。 (2019年1月3日 7時) (レス) id: 0223fc7bee (このIDを非表示/違反報告)
あおの金平糖。(プロフ) - yuriaさん» リクエストありがとうございます！すっごい亀更新なのに好きって言ってくださって光栄です！いのありですね！了解しました！ (2018年11月24日 1時) (レス) id: 151456d613 (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - リクエストいいですか？いのありお願いします！甘々できますかね？この作品大好きなので、これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2018年11月24日 1時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
あおの金平糖。(プロフ) - あゆたろうさん» ここではあおの金平糖。って呼んでほしいかなぁ……(苦笑)ほろ苦いのね。了解しましたー。 (2018年10月13日 20時) (レス) id: 151456d613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおの金平糖。 | 作成日時：2018年8月13日 2時
