#147 ページ47
「あの時の任務の無線の録音を聞いていたんだ。ミンヒョニヒョンの入った部屋にスンチョリヒョンが入ろうとした時、止めたよね。どうして止めたの？」
「爆発があったんだ。その煙を吸うとどんな危害を受けるのか分からなかったからだ」
「そうだよね」とジフンさんは続ける。
「本当は、ミンヒョニヒョンが例の爆薬を使ったのを知っていたんじゃないの？ その時、俺たちは任務遂行中に爆弾が放たれても一度もマスクを被った事はなかったじゃないか」
驚愕の事実にみんなは目を大きくさせるけど、その当時の様子を知らないわたしは、みんなのリアクションに困惑していた。
その中でひとつだけ分かる事は。
ジフンさんは、ジョンハンさんがミンヒョンさんの遺体をすり替えたと疑惑を持っている事だ。
しかし、ジョンハンさんは顔色ひとつ変えない。
「疑うのは分かる。ミンヒョナが爆薬を持って行くのをこの目で見たから」
「ヒョン……！」
「でも。俺は爆薬がどんな形をしているのか知らなかった。あの時見たのは、ラボからなにかを手にして出てくるミンヒョナの姿だけ。あの時、ミンヒョナが倒れている付近にあった部品で爆薬だった事に気づいた。あの時、もし声をかけていればって、後悔している」
ジョンハンさんは拳を作って、なにから耐えるように震わせていた。
「爆薬が危険なものだと、スンチョリも知っている。あの時、爆発音でもしかして、と思って被らせたのが理由だ」
「だいたいな」とジョンハンさんは息を吐く。
「お前、俺を試してそんな事を訊いただろ？ 俺の事を疑っているなら、とっくに証拠突き出して拷問にかけてるはずだけど」
フッ、とジフンさんは鼻で笑う。
「そうだよ。その様子が防犯カメラに記録されてた。悪いね、ヒョン」
その言葉にほっと胸をなでおろす一同。
ジョンハンさんは白だった。
「マジ不安にさせないでよ……」
安心からか、その場に座り込むミンギュさん。
「ごめんね」とジフンさんは悪びれた様子を見せず、上っ面な謝罪を述べる。
もし、ジョンハンさんがジフンさんの疑いが事実だと認めたら、わたしはどうしていたのだろう。
こうして、ジョンハンさんへの疑いが晴れたのだけど。
「みんな」
検査を終えたジスさんが、ラボから戻ってきた。
再び緊張が走る空間。
そして、ジスさんが放った一言にわたしたちは驚愕する事になる。
「あれは、正真正銘ミンヒョナだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ははは - モフるってウォヌが言ってるの想像したらやばい...可愛すぎて死にそう。あの犬を撫でる動画思い出した (2020年10月22日 5時) (
レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
ははは - ごめんなさい。。ラボがラブホに見えた.../// (2020年10月22日 5時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
ははは - ジュンピ格闘www本当にストーリーうますぎる。。 (2020年10月22日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - yuinaさん» コメントありがとうございます！頑張ります(^^) (2019年8月28日 4時) (レス) id: 45070bf52f (このIDを非表示/違反報告)
yuina - 展開がすごく気になります！更新頑張ってください！ (2019年8月27日 14時) (レス) id: f033a0525e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々子
| 作成日時：2019年8月23日 12時
