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ーバーノン 家庭科ー
「うぉ！？やばくないですかっ！」
初の家庭科で先生が気を利かせて歓迎会をしよう！という事で、お菓子作りをすることとなった。
それで私の班はクッキーを作ったのだが。
「うんま！」
ちゃんとサクッとした心地良い音が聞こえるし、ホロホロ。お店出せるよ！？レベルで美味しいと言われた。
「もうひと口…」
クッキーに手を伸ばしたその時だった。
それは突如現れた他の手によって阻まれた。
驚いて周りを見ると、エプロンもしてないただの制服の男子がいるではないか。
VN「うま」
え、嬉しい。じゃなくて。
「どちら様？」
VN「あ、君転校生か。バーノンだよ。よろしくね」
「…私はA」
VN「これ、君が作ったの？」
「うん。そうだけど」
ふーん。と興味なさげな声を出したのにまた手がクッキーに伸びたバーノンくん。
VN「このクッキー美味しい。これがあったら毎日学校行くのに」
「…あぁ！君はレアキャラか！」
VN「ん、せーかい」
私はいいことを思いついた。これなら学校来るんじゃ…？
「そのお菓子食べたら学校毎日来てよ」
VN「じゃあこのお菓子が毎日食べたいから作ってよ。そしたら来てあげる」
要求に要求は卑怯だ。
でも、担任の先生からは出席日数が足りなくて困ってるんだ…という苦労話を聞いたし…
「いいよ。じゃあ毎日来てね」
VN「おお、まじか。じゃあ楽しみにしてるよ。ごちそーさん」
バーノンくんが振り向いた時、何故か私の頬に柔らかい感触がした。
テーマ《要求達成→報酬を》
ーーーーーー
ーディノ 廊下ー
移動教室の時に廊下を歩いていた時だった。
何もかもが新鮮でついキョロキョロして前をよく見ていなかったのだと思う。
ドン！と誰かにぶつかった。
ヨロ…と視界が揺らぐ。
すると、私の背中を何かが支えた。
DN「大丈夫ですか？」
「あ、大丈夫です。ありがとうございました」
それはなんだか幼さが色濃く残る男子生徒。
DN「いいんですよ。それより怪我がなくて良かった」
そんな顔とは裏腹にかなり大人っぽく笑う。うわぁ、すげぇ。
DN「それじゃあ、僕はこれで」
あ、名前聞かないとお礼も出来ない。
「あの、名前は？」
DN「ディノです。それじゃあね」
名前を聞いたら、彼はすぐに踵を返して行ってしまった。
また今度お礼を言いに行こう。
DN「わーい計画どおり…」
テーマ《計画的犯行…？》
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ユナ(プロフ) - yuanさん» 素敵なリクエストありがとうございました！とても書きごたえ？があって楽しかったです！ (2020年4月28日 14時) (
レス) id: 0d98927cf7 (このIDを非表示/違反報告)
yuan - リクエストに応えてくださりありがとうございます！第二幕にまで広げてくださったので、読むごたえがあり、楽しかったです。これからのお話が、とても気になります!!楽しみにしてます。いい案が思いついたら、リクエストしますね！ (2020年4月27日 19時) (レス) id: 91cb2bad38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ | 作成日時：2020年4月1日 18時
