・ ページ15
95lineの場合
エスクプス、体育の授業。
ダンダン…と体育館にバスケットボールをドリブルする音が響く。
シュッ！と放たれたボールは綺麗な弧を描いてなんともスマートに決まった。
「凄い…」
思わず感嘆の声を漏らしてしまうと、それは先生に聞かれてしまってしたらしい。こちらへ振り返り、
SC「おいで、教えてあげる」
と誘ってくれた。
近くで見る先生は汗をかいていて、滴る汗が彼の色気を引き立たせているようだった。
SC「シュートを決める方法はこう持って、足を曲げる。それで…」
言われた通りにやってみるものの全くシュートが決まらない。
くそぅ
SC「あー…ちょっといいか？」
「はい？」
後ろから腕を優しく掴まれて正しい型になおしてくれる。
耳元に先生の声が聞こえてきてくすぐったい。
SC「その型のまま打つ！」
すると今度は直ぐに決まった。
「できた！」
嬉しくて先生とハイタッチをする。
ゴツゴツした手は男らしさを理解させるには十分で、先程の出来事がフラッシュバックして2人とも俯いてしまった。
JN「せんせーい！僕も分かりません！」
SC「お、おう！今行く！…じゃあ、頑張れよ」
赤みの引かない顔に笑顔を咲かせ、先生はジュンの元へ走っていった。
エスクプスのテーマ、《舞い戻る青春》
ーーーーーーーーー
ジョンハン、写真の授業
JH「進んでるか？」
「…いいえ、全く良いのがとれなくて」
撮ろうとしているのは小さい野花たち。
撮る位置が分からずに苦戦していた。
JH「どれ？見せてみ」
先生に見せると、あーなるほどね、と直すべき点を見つけてくれた。
JH「そうそう、その角度で撮ってみてよ」
言われた角度でパシャリと写真を1枚撮ってみる。
「…おおっ！」
すると素晴らしく綺麗な写真が撮れた。
「先生できました！」
JH「おうおう良かった良かった」
先生はそう言うと、ふと思い出したように「それと…」と言葉を発した。
JH「この角度は生徒の誰にも教えたこと無かったんだよね。俺のものだったから」
先生は元々近かった距離をさらに縮め、私の唇にそっと人差し指を押し当てた。
先生の端正な顔が至近距離にあること、唇に感じる先生の指の感触。
全てが美しく、惹き込まれるような感覚に陥る。
JH「だから、これは俺と君の秘密」
固まる私を見てふふっと微笑み、他の生徒を探しにいってしまった。
ジョンハンのテーマ《教えてあげる》
文字数
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユナ(プロフ) - yuanさん» 素敵なリクエストありがとうございました！とても書きごたえ？があって楽しかったです！ (2020年4月28日 14時) (
レス) id: 0d98927cf7 (このIDを非表示/違反報告)
yuan - リクエストに応えてくださりありがとうございます！第二幕にまで広げてくださったので、読むごたえがあり、楽しかったです。これからのお話が、とても気になります!!楽しみにしてます。いい案が思いついたら、リクエストしますね！ (2020年4月27日 19時) (レス) id: 91cb2bad38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユナ | 作成日時：2020年4月1日 18時
