＊grate history2＊JT (ページ10)

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次の日不安な気持ちで家を出ると

樹と一緒になった

樹｢お前なに勝手に行こうとしてんだよ｣

｢････おはよう｣

樹｢きょもとどこで待ち合わせてんの？｣

待ち合わせた駅を伝えると

行くべと歩きだした

どんよりした私とは対照的に樹は楽しそうだ

樹も"梨乃"さんとその駅で待ち合わせてるんだろうか･･･

駅に近づく程に

吐きそうに緊張する

電車が止まって降りる

樹｢あ、きょも居た｣

樹の言葉にそちらにソッと目を向けると

大我くんが１人立ってた

大我｢あれ、梨乃は？｣

樹｢今日楽しみにしてたのに熱出てさ｣

大我｢子供かよ笑｣

樹｢たぶん風邪だって｣

大我くんの幼馴染みなのに

樹の方が梨乃さんの現状を知ってて

耳を塞ぎたい

｢じゃー樹も遠慮すれば良かったのに｣

大我｢邪魔だよね笑｣

それでも2人の姿を見なくてすんで

ホッとして

なんとか軽口を叩く

樹｢お前も知ってんだろ！

俺だって初めて行くんだから

楽しみにしてんだぞ！｣

初めてかどうかなんてわからないじゃん･･･

樹は彼女と行ってるかもだし

私の気持ちは複雑に揺れる···

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