十四話 ページ15
カレーも美味しかった
「この後予定あんのか？」
「いえ、特には」
そう言えば中原さんは何か思いついたように此方を向き
「なら、一寸買い物しねェか？」
「買い物……？」
「ああ、先刻手前言ってたじゃねェか。自分に何が似合うか判らないって。だったら俺に任せてみねェか？」
そう言われて改めて恥ずかしい
良い大人が自分の服さえ決めれないなんて
でも、確かに中原さんの格好は素敵だと思う
「お、お願いします」
そう言って車で何処かに連れて行かれた
「……すごい高そうなのですが」
「いや？高くねェよ」
花柄のワンピースや清楚な白のワンピースを渡されて着替えれば全部褒めてくれる
いつも家では全部妹に言ってたからな……なんだか新鮮
「Aは和風の方が似合いそうだよな……でも動きずらいよな……」
そう言いながら服を見ている中原さん
前まで仲の良かった女の友人さえこんなに真剣に探してくれはしなかった
ただ一言、心にもない良いねを言うだけ
物事をハッキリ言って、とても新感覚な友人
「あ、これとかどうだ？Aは大人しめの色が合いそうだから」
「あ、綺麗……」
中原さんに持ってきた服は大人しめの白色のワンピースの裾に綺麗な金の刺繍で葉の模様が書かれていた
「じゃあこれ買おうぜ」
「え、でも私には合わないかも……」
「大丈夫だ。気に入った服なら似合う」
そう言われてじっと服を見る
本当に似合うのかな……
「それに、似合わないと思ったら俺は持って来ねェ」
そう言われて頷く
「じゃあ、一寸買ってきます」
そういえば中原さんが
「俺が買う」
そう言ってカードを取り出した
……ん？ブラックカードに見えた
……普通なのかな？ブラックカードは
すみませんと言おうとしたが、一瞬考えて
「ありがとう」
と言えば
「俺もありがとな」
と言われた
私、今日は奢るつもりだったのにまたこんな風に払わせてしまった
彼氏でもないのに
ただのお人好しの様な、不思議な人だな
そう思いながら買っていただいた服の入った袋を受け取る
「今度、今度こそ絶対にお返ししますね」
そう言えば嬉しそうに中原さんは笑って
「楽しみにしてる」
と言った
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 正直にいうと後半の妹サイドの話、私は姉側に入り過ぎて自分の様に体調壊すまで痛みますその話はどれくらいで終わりますか。終わっていたらそこから読みたいのですが、どこからか教えてください (2019年5月31日 7時) (レス) id: 8edac39d65 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» ええ、救いようがなくて何か言って入りたびに呆れてしまいます。救えないのです (2019年5月26日 20時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
麗華三日月 - 居ますよね…救いようが無いからなぁ… (2019年5月26日 20時) (レス) id: b8888aeaec (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 麗華三日月さん» そうなんですか？じゃあ……自信持って頑張ります！そうですね。そうなんですか？私のクラスでも居ますね……改心できたら良いのですが、そんな気楽なもんじゃないから嫌ですね (2019年5月25日 13時) (レス) id: 996d91c156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年5月12日 15時
