望くんと彼女。

24-2.こたつとみかん【リク】 ページ39

〆．



「望って、する時別人みたいに性格変わるよね？意地悪になる」



「やってぇ……」



しょんぼりしてる。



もう、望はSってことでいいのかも。行為の時だけ。



行為の時だけ。



「みかんの皮むいてあげよっか？」



「やったぁ！」



可愛い。もう絶対別人だよね。



「はい、あーん」



「あー……あまーい！！」



「ね、糖度高いよね」



「Aみたい♡」



「いじめてあげようか？」



「是非♡」



確実に別人だ。



甘くないAもええな！とか言ってるし。



「ね、今日はもうご家族帰ってこないの？」



「こーへん！」



「じゃあ、二人っきりだね？」



「二人っきり！…………ふ、二人、」



さっきまで堂々とリビングで私のこと襲ってたくせに。



「赤くしちゃって、何を想像したのかな？」



「………あんまり煽ったら、知らんで」



「意地悪な望も好きだからいいよ」



「〜〜〜〜っ」



ぜーんぶ撮ってるんだよね？気付いてるよ？



「お風呂、借りていいかな？」



「ええけど……」



「一緒に入ろっか？」



「！！」



望って本当にわかりやすい。



「洗いっこしようね？」



もうカクカク頷くのがやっとみたい。



行為の直前までは私のが優勢なんです。



「先入っとくね？望の背中、流してあげるから楽しみにしてて」



「きぃいいいい……」



お、出た出た奇妙な声。



〆．

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