俺が頑張らなきゃ…！ ページ13
樹side
6:30 a.m.
兄ちゃんたちや北斗が起きてくる前に早く起きて、台所でご飯の支度をするところから俺の1日は始まる。忙しい兄ちゃんたちの役に立ちたい、その想いで自分を奮い立たせて今までやってきたのだが…
樹)(めちゃくちゃだるい…)
熱がありそうとかそういうわけではないのだが、とにかく起き上がれない。それでもその重い体にムチを打ち、なんとか台所に辿り着く。
大)樹〜、弁当まだ〜？
起きてきて第一声がこれ。まぁまぁ慣れたこと。
樹)ちょうどできたよ！朝ごはんは…大)いらない！行ってくる〜…樹)…行ってらっしゃい〜
慎)樹、俺のジャージどこ〜？
あ、ヤバい…。風呂場の乾燥機に昨日かけたままだ…
樹)風呂場にかかってる〜！ごめんだけど、畳むの自分でやって〜
慎)えぇ…急いでるのに〜もぅ…！
そんなこんなで、兄ちゃんたちを送り出す。優吾兄ちゃんは休みだから、寝かせておく。あれ、北斗が起きてこない…珍しいな。部屋にいってみるか！
@優吾と北斗の部屋
樹)北斗〜？
北)うぅ…じゅぃ〜？
優吾兄ちゃんを起こさないように北斗に近寄ると、顔を真っ赤にして浅い呼吸を繰り返していた。熱があるんだ！
樹)北斗、こっちおいで？辛いね？大丈夫だよ〜
どうしよう…優吾兄ちゃん寝てるし、俺も学校だし…でも！
樹)優吾兄ちゃん…
優)んん…樹…？ごめんだけど寝かせて…
樹)北斗が熱出しちゃった…
優)え、北斗が！？
やっぱり、北斗のことなら優吾兄ちゃんは対応が早い。
優)樹、あとは任せて！学校行ってらっしゃい〜
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作者名：時雨 れう | 作成日時：2023年3月25日 16時
